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ヨーロッパの昔話その形と本質 岩波文庫

マックス・リュティ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003422915
ISBN 10 : 4003422910
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「むかしむかしあるところに…」。人びとが長く親しんできた昔話には決まった形がある。魔女・こびとなどとも違和感なく出会い、主人公に与えられる試練の数は三つ、心の葛藤は描かず肉体の痛みもない…。グリム童話ほか、ヨーロッパ各地に伝わる数多くの昔話を分析、その本質を学問的に突きとめた先駆的著作。

目次 : 序説/ 一次元性/ 平面性/ 抽象的様式/ 孤立性と普遍的結合の可能性/ 純化と含世界性/ 昔話の機能と意義/ 昔話研究について/ 昔話の構造主義的研究―プロップの業績の評価

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 山口透析鉄

    市の図書館凡にて。小澤氏の著書に続けて、翻訳書も借りて読みました。 象徴文学としての昔話の普遍性について書かれていて、グリム兄弟の功罪等々についても言及されています。 昔話の書き手は存在しないものの、宮廷詩人のような人たちによる語り口が古典的な普遍性があり、と著者は考えているようですが、この辺、翻訳された小澤俊夫氏とは考えが異なるようです。 日本の研究者の主張とも重なる部分も少なく、興味深い本でした。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/マックス・リュティ

  • 鳩羽

    昔話の魅力は伝説や聖者伝とは異なり、彼岸モティーフにあるわけではないのではないか。昔話の特徴を分析しながら、その本質に迫ろうとする本。昔話の一次元性や平面性、抽象的様式はもっと易しい本でもよく解説されている事柄だが、孤立性と普遍的結合の可能性については難しかった。孤立しているからこそ、何にでも結びつき、誰にでもなれ、昔どこかの話にもなれば今の私の話にもなるというようなことだろうか。世の普遍的な仕組みや条理を知ることは、好奇心を満たすだけでなく、先を見通す簡潔さから行動を生みやすくするのかもしれない。

  • シンドバッド

    昔話への考察手法・分析方法・観点が、思いもよらなかった。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    小澤俊夫先生の昔ばなし大学にて、専門コース『グリム兄弟とグリム童話』を学んでいるので参考書として。

  • Theopotamos

    昔ばなしをひとつの芸術作品、現実の表現方法ととらえて分析した本。本書によると昔ばなしは現実を単純化、抽象化して描くことで現実の素材を物語の中でその本質を際立たせ、孤立させてしまうところに特徴がある。この様式によって現実世界の関係を解体して物語の中に新たな、多義的な関係性を形成する可能性を生み出し、読み手は自由に感想をもつことができる。一方で、昔ばなしは素材の抽象化、単純化、純化を徹底的に行う様式をもつという二面性がある。 昔ばなしの様式は現代でいうとマンガやアニメに近いものなのではないかと感じた。

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