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宇宙の終わりに何が起こるのか ブルーバックス

Katie Mack

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065302705
ISBN 10 : 4065302706
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

最新の物理学は「宇宙の最期」をどう考えているのか。宇宙全体が収縮し、つぶれて終わるビッグクランチか。あるいは、膨張の末、活動を停止する熱的死か。突然膨張してズタズタに引き裂かれるビッグリップや、真空崩壊で完全消滅する未来もあるかもしれない。それとも…?気鋭の研究者が5つのシナリオを徹底解説!

目次 : 第1章 宇宙について大まかに/ 第2章 ビッグバンから現在まで/ 第3章 ビッグクランチ 終末シナリオその1―急激な収縮を起こし、つぶれて終わる/ 第4章 熱的死 終末シナリオその2―膨張の末に、あらゆる活動が停止する/ 第5章 ビッグリップ 終末シナリオ その3―ファントムエネルギーによって急膨張し、ズタズタに引き裂かれる/ 第6章 真空崩壊  終末シナリオ その4―「真空の泡」に包まれて完全消滅する突然死/ 第7章 ビッグバウンス 終末シナリオ その5―「特異点」で跳ね返り、収縮と膨張を何度も繰り返す/ 第8章 未来の未来/ 第9章 エピローグ

【著者紹介】
ケイティ・マック : ノースカロライナ州立大学物理学科助教。宇宙の始まりから終焉まで、幅広いテーマを探究する理論宇宙物理学者。銀河の形成やブラックホール、コズミックストリングといった専門分野の研究に従事するかたわら、一般市民に向けた科学啓発活動に熱心に取り組む科学コミュニケーターとしても知られる。2009年にプリンストン大学で博士号を取得後、ケンブリッジ大学天文学研究所等を経て現職。2022年6月、ペリメーター理論物理学研究所の初代ホーキング・チェアに就任。「サイエンティフィック・アメリカン」「スレート」「スカイ&テレスコープ」「タイム」「コスモス」等でコラムニストとしても活躍

よしだみちよ : 英日・日英翻訳者。京都大学理学部卒業後、技術系企業での勤務を経て翻訳家に。訳書のジョージ・ダイソン『チューリングの大聖堂』(早川書房)が第49回日本翻訳出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる

    あまりに壮大でファンタスティック。しかしそれが最新の宇宙論・素粒子物理が描く宇宙の「終わり」。まったく数式を使わない、とてもありがたい本なのに、読んでいくうちに理解をどんどん越えてしまうのにはまいった。昔のブルーバックスなら、一冊丸ごと使って説明した内容が、かなり少ないページに詰め込まれている印象。かつて最新だった説が、もう当然の前提のような口調で語られるのだから、宇宙論からは目が離せない。宇宙の最後に絶望したボルツマンと違って、現代の研究者はある種の悲しさを感じつつ、そこを乗り越えようとしているようだ。

  • 井月 奎(いづき けい)

    む、むずかしい。書いてあることの五分の一ほども理解できない。でもでも面白いです。すべてはいつか終わる。宇宙もまた終わる。しかもそのシナリオがいくつか考えられるというのです。私好みは「熱的死」というものです。活動が収縮に向かい、物質がすべて秩序通りにおさまる。それは完全なる停止、熱を発しない、暗くて冷たい終息に宇宙はおちいる、というのです。冷たくて暗い、そして永遠の静寂。なんて美しい終末なのでしょう。永遠の終末を予想する、科学する、それを知る。人の好奇心は無限であり、滑稽ですが、愛おしく思います。

  • wasabi

    【ビッグクランチ】ビッグバンの推進力が重力に屈し、宇宙の膨張は減速し、やがて急激な収縮で一点に収束して宇宙はつぶれる。【熱的死】宇宙定数に支配され、ダークエネルギーが増加して膨張は進み、恒星が燃え尽き粒子は崩壊、宇宙の活動が停止する。【ビッグリップ】ω<−1ならばダークエネルギーはファントムエネルギーであり、宇宙はズタズタに引き裂かれる。【真空崩壊】ヒッグス場がはまっている偽の真空の物理法則が転覆し、万物が崩壊する。【ビッグバウンス】ビッグバン的特異点までの収縮と跳ね返りの膨張を繰り返すリサイクル宇宙論。

  • しんい

    難しい話題を数式を限りなく使わずに説明してくれている、サイエンスライターが書いてくれたような本(ケイティ・マックさんは准教授)。宇宙ができてから終わるまでを科学的に考えることで、いま自分たちがわかっていない問題が少しでもわかるのでは、と期待を持てる話だった。重力波の弱さ、時間と空間の関係、九次元?の話だとか、でも論理的に考えるとそうしかならないよね、ということを見つけていくのは素朴に大切だとおもいました。

  • Ryuya Matsumoto

    例によって難しいところはナナメ読みで。それでもおもしろかった。宇宙の終わりを考えることで、これまで宇宙がどうあったのか、今どうあるのかを学ぶということは、新鮮な視点でした。

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