マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング

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リバタリアンとトンデモ医療が反ワクチンで手を結ぶ話 コロナ禍に向かうアメリカ、医療の自由の最果ての旅

マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562073399
ISBN 10 : 456207339X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
上京恵 ,  

Content Description

医療費が高騰し、反科学的感情が広まるアメリカで、「医療の自由」を掛け声にリバタリアンとトンデモ民間医療と反ワクチン活動家が結集し、コロナ禍に向かった先は…没入型取材で描きだす全米騒然のノンフィクション。

目次 : 第1部 潜伏期(ラリー・ライトル、一九七二年/ トビー・マッカダム、一九七六年 ほか)/ 第2部 前兆(ラリー・ライトルのレーザー光/ トビー・マッカダムのサプリメント ほか)/ 第3部 激痛(ラリー・ライトルのレーザー光は人生をもたらす/ トビー・マッカダムのサプリメントは制裁を受ける ほか)/ 第4部 回復(もしくは死)(ラリー・ライトルのレーザー光は終身型をもたらす/ トビー・マッカダムのサプリメントはFDAに制裁を受ける ほか)

【著者紹介】
マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング : 物語形式のノンフィクションと調査報道を専門とするジャーナリスト。ピュリツァー賞ファイナリスト、ジョージ・ポルク賞受賞、メインプレス協会ジャーナリスト・オブ・ザ・イヤー賞受賞など多くの受賞歴を持つ。アメリカ・バーモント州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • booklight

    うーん、恐ろしい。これが自分の信念を発する自由、という権利の行きつく先か。医療がビジネス化していくと、医者は既得権益を守るため医者数を増やさず、医療費は高くなり、効かない薬も増えるようになる。そうやって医療への不信が高まると代替医療が求められてくる。そこに「レーザー」「漂白剤」「ヒル」「信仰」などのトンデモ医療がはまる。提供側が治ると信じているものに、受ける側が治ると信じることを誰が止められるのか。これを見るとアメリカ人が数字にこだわるのもわかる。欲が過ぎると暮らしにくい。自由はすべての解ではないのか。

  • かもすぱ

    前作『リバタリアンが社会実験してみた町の話』に続くノンフィクション。代替医療師たちの群像劇。魔法のような経験「唯一真実の治療法」をお裾分けしようとした人々が、悪意なく(適切な知識も無く)、科学的な治療から逸脱して、商売的にも一時的にうまくいってしまった顛末。ハーブ・癒しの光レーザー・酸性度・信仰・ヒル治療などがどんどん出てくる(ヒルの人はまだマシ)。リバタリアン要素と反ワクチン要素は終盤のみ。読み進めていくにつれてグレイトアメリカに頭抱える。医療の自由と制限・介入のバランスは本当に難しい話だと思った。

  • ボンタンパンチ

    アメリカの代替医療問題の現在を描くノンフィクション。著者の前作より問題意識がまとまっていて読みやすかった。それぞれの「唯一真実の治療法」はおかしく笑えるが、それらがもたらした結果の悲惨さは言葉にできない。そして「唯一真実の治療法」がここまで蔓延ったのは、対する「まっとうな医療」側の怠慢にも落ち度があるとする著者の指摘は鋭い。アメリカの医療の今後が憂慮される。

  • P-man

    前作(タイトル長いので書きませんが)がおもしろかったのでこちらもと読んでみたところ、前作を超えるトンデモなアメリカを垣間見た……いやスゲーわ。アメリカ人がコロナでなぜ大勢死んだのかも、トランプがなぜ陰謀論者に人気があるのかもわかったし、この馬鹿を再選させてまためちゃくちゃになってる今のアメリカはまたもや「地に落ちた」んだな……。そしてリバタリアンと違ってこの代替医療は日本でも似た商売はいくらでも見るし、後半になるにつれて真顔になって背筋が冷える。でもリバタリアンはほとんど関係ないのになんで邦題に入れた?

  • じめじめ

    かくも多様な「トンデモ医療」が飛び出し、かつ一定数以上の支持を受けるのはなぜなのか。集団が同質ではない、多様性を受け入れる風土文化がある、そもそも見極めるだけの基礎教養レベルが低い、、、なのか。日本でも「トンデモ宗教」や「トンデモサブカル」は数多く蔓延る。単にこうした世界に知見がないだけかもしれない。

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