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ISBN 10 : 4794969546
Content Description
新しい日本画の表現を確立し国際的に評価される現代美術家、マコトフジムラ。クリスチャンでもある著者が、遠藤周作の『沈黙』に導かれて隠れキリシタンの歴史に踏み入り、踏絵のトラウマが生んだ日本独自の美術、文化、風土へ深い洞察力をもって挑む日本論。自身の信仰と創作の歩みを遠藤周作のたどった道にオーバーラップさせる自伝的な試みでもある。東京国立博物館での踏絵との出会い、家族と暮らすニューヨークでの9・11体験、長崎グラウンド・ゼロへの巡礼―。暗闇と不信の時代の先に、著者が見つけた希望とは?
目次 : 巡礼/ 『沈黙』への旅―粉砕/ 美の文化―『沈黙』の文化的コンテクスト/ 曖昧さと信仰―曖昧な日本のわたし/ グラウンド・ゼロ/ 踏絵文化/ 隠れた信仰が露わになるとき/ ロドリゴ司祭の贖い/ 孤児から王女へ―トラウマの解消に向けて/ 波を越える沈黙/ 遠藤周作と川端康成/ 大江健三郎の「人間の羊」
【著者紹介】
マコトフジムラ : 1960年、ボストン生まれの日系アメリカ人。画家、ビジュアル・アーティスト。1986年から1992年まで、文部省奨学金留学生として東京藝術大学、同大学大学院に在籍。稗田一穂、加山又造らに日本画を学ぶ。国際的な実績と同時多発テロ事件の影響を受けた作家たちを励ます活動(トライベッカ・テンポラリー)が認められ、2003年ホワイトハウス文化担当顧問に任命される。2009年まで在任し、アメリカ政府の文化芸術推進方針の策定に携わった
篠儀直子 : 翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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