マクシム・ゴーリキー

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どん底 ロシア名作ライブラリー

マクシム・ゴーリキー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784910100005
ISBN 10 : 4910100008
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

社会の底辺で生きている人間たちがふきだまる宿泊所。「仕事もねえし…力もねえ!…これこそが真実だ!居場所が…居場所がねえんだよ!」過去にいい時代があったと言う者もいれば、犯罪に手を染めたらしき者もいる。昼間は手に職のあるものは手を動かし、商売ができるものは市場に出ていくが、夜はみなこのどん底の宿に戻ってきて先の見えない眠りにつく。「人間なんてみんな、木っ端が川に流されるみてえに生きてるんだ」と言いながらまぎれもなく同じ社会に存在する人間たちを描いた20世紀はじめの戯曲がいま新訳で心に響く。

【著者紹介】
マクシム・ゴーリキー : 1868〜1936。本名アレクセイ・ペシュコフ。ニージニ・ノヴゴロド生まれ。幼いころに両親が亡くなり11歳から働きはじめ様々な職業を転々としながら国内を放浪、革命運動に関わって何度か逮捕や投獄も経験した。24歳で最初の作品を発表、その後作家として文名を高めてゆき、1902年には『どん底』をモスクワ芸術座が上演して大きな反響を呼び、出版された本の売り上げも10万部を超えた。1917年の革命後はボリシェヴィキ政権と対立して国外に移住したが1933年には帰国、社会主義リアリズムを主導し作家同盟の初代議長もつとめるなどソ連を代表する作家となった

安達紀子 : ロシア文学・ロシア演劇。早稲田大学大学院文学研究科博士課程(露文専攻)満期退学。朝日新聞モスクワ支局勤務などを経て、早稲田大学、慶應外語講師。著書に『モスクワ狂詩曲』『モスクワ綺想曲』(小野梓芸術賞)、共訳書にスタニスラフスキー『俳優の仕事』(未来社、日本翻訳出版文化賞)などがある。1999年、ロシア文化省よりプーシキン記念メダルを授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ω

    タイトルに惹かれて笑 ゴーリキーとはロシア語で「苦い、辛い」という意味の形容詞ω どん底の人たちが木賃宿に住み、「真実」を問う。この戯曲はなかなかに奥深く、サクっと読了したけど、どう読めばいいのか正解が分からずおもしろい。  真実なんかあったところで、息がつけねえんだ! この世に生きてる人間はみーんな余計者さ。

  • スズコ(梵我一如、一なる生命)

    ロシアの戯曲って、とってもストレートに書かれていてわかりやすくて良いよね。チェーホフくらいしか他は読んでないけど。一晩で読み終えられるボリュームなのもよし!

  • たつや

    昔、観た黒澤明の映画の原作はこれだったか〜。戯曲だが、台詞が生き生きしていて、人物が生きている。面白かったです。名作だと思う。

  • あきひと

    木賃宿に集まった靴屋や錠前屋、帽子職人、荷担ぎ人夫たちは、晴れやかな過去を失い、重苦しい過去を引き摺って生活している、まさにどん底生活者。怒鳴りあい、罵りあう中にも、人生とは、真実とは、良心とは何か、といった投げ掛けがやり取りされる。帝政ロシアの時代、1903年に書かれたこの戯曲は大ヒットした。同じような境遇で同じように考えた人がたくさんいたんだろうなあ。 ゴーリキーはレーニンの勧告で一旦国外へ出るが、のちに戻りソビエト作家同盟の議長まで上り詰めたそうです。

  • 中海

    こういう戯曲タイプというのか、ドラマの脚本のように会話だけの本は避けてきていたが、どうにもタイトルがね、否応なしに何度か目に入ってきて手に取ってみた。「どん底」という老舗バーが新宿三丁目辺りにあって、そのせいか、何だかあの辺りの雰囲気に引っ張られたりもした。人物は10人位で色んな所から流れてきて、最低家賃カツカツでゆとりのない生活。巡礼ルカ爺さんがふらりと立ち寄り、人生の指南めいた発言をする。100年経っても未だに上演される、人物達の言葉の重みがなかなか唸らされる。辛くない人はいない。

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