マウリツィオ・デ・ジョバンニ

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寒波 P分署捜査班 創元推理文庫

マウリツィオ・デ・ジョバンニ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488296063
ISBN 10 : 4488296068
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

冷えこみの厳しい十一月の朝。P分署に二重殺人発生の通報がはいる。被害者は同居する兄妹―化学者の兄と、モデルの妹。ふたりを殺したのは何者か。いっぽう署を訪れた中学校教師は、受け持ちの女子生徒が家族に虐待されている疑いがあると打ち明けて…。ナポリの街で発生する事件を解決するため、型破りな刑事たちは悩み、怒り、走る!21世紀の“87分署”シリーズ最新刊。

【著者紹介】
マウリツィオ・デ・ジョバンニ : 1958年ナポリ生まれ。銀行に勤めるかたわら応募した文学コンテストで高く評価され、2006年に長編「Le lacrime del pagliaccio」で本格的に作家デビュー。同書を第一作とする“リチャルディ警視”シリーズと、ロヤコーノ警部を主人公に13年刊の『P分署捜査班 集結』から開始した“P分署捜査班”シリーズのふたつで知られる。“P分署捜査班”は17年より本国イタリアで連続テレビドラマの放送が始まった

直良和美 : 東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ナミのママ@低飛行中⤵️

    イタリア・P分署捜査班シリーズ3作目。問題を起こし、ろくでなしと呼ばれた寄せ集めの刑事たちが今回も活躍。とはいえ決して華々しくはない。スピード解決でもなければ、派手なパフォーマンスもない。それぞれが自分の仕事をし、チームで共有していく。今作も事件は2つ、殺人と虐待。もちろんストーリーは犯人探しと事件解明がメイン、それにタイトルの寒さが加わる。が、このシリーズの楽しみはもうひとつ、登場人物のキャラクターと私生活だ。さて次はどうなるかと引っ張る。次作は来年刊行予定。

  • タツ フカガワ

    鈍器で撲殺された兄妹の事件。兄は有能な化学者、妹もまた前途有望なモデルだった。兄妹には殺人罪で服役、出所した父親がいて、妹には暴力的な恋人がいたという。捜査が難航すればP分署閉鎖が現実味を帯びてくる。追い詰められたろくでなし刑事たちの逆転劇に拍手。これを“公”とするなら、波乱含みの彼らの“私”も面白かった。一方、管内で自殺者として判断されたなかに多くの他殺事件があると独自の調査を続ける副署長ピザネッリが、まさかの真相に辿り着くのはいつなのか、それも気がかりなシリーズ3作目でした。

  • seacalf

    お気に入りシリーズの第三弾。前回が衝撃的な結末だったので首を長くして待っていたが、すぐさま次の事件に移っていたので肩透かし。前作を読み直してみたが、あの形で決着していたのか。なんてこと。それはともかく今回も曲者揃いのピッツォファルコーネ暑の面々が大筋の事件を追いつつ各々のドラマが同時進行していて忙しくも目が離せない。朴念仁のロヤコーノ警部とラウラ検事補、レティツィアとの恋の行方、アレックスの堅物親父との確執、ただの道化役ではない直感力の持ち主アラゴーナ、署長とオッタヴィア等々気になって次回も見逃せない。

  • 空猫

    前作から間が空いたが、問題なし。問題のある警官たちが集められたP分署。多様性の見本のようなクセあるチームだ。兄と妹が同時に殺害された事件と、女子中学生への性的虐待の告発が同時期に起こる。地道な捜査や謎解きは勿論だが、各々の抱えた十字架(プライベート)が人間ドラマがメインとも。…家に帰ろう…夕食は家族が揃う最良のひととき…なんて皮肉なのだ。家族の、親の呪縛(呪い)とは、、それが「愛」と言う名で隠されているなんて、残酷でしかない…この愛すべき「ろくでなし」達の続編は、なる早でщ(゜▽゜щ)came on!!

  • マッピー

    今回も事件はふたつ。同居する兄妹が殺された事件と、父親による中学生の娘への性的虐待。作品としてはちょっとワンパターンになってきたな。ふたつの事件が並行して起こり、二班に分かれて捜査。犯人または犯人と思しき人物のモノローグが差し挟まれる。そしてP分署の署長を含めた7人の捜査班のプライベートな問題についての記述。群像劇だから、それぞれのエピソードは必要だと思うけど、毎回毎回均等に描写しなくてもいいと思う。少々冗漫。あと、前作を読んだときにも思ったのだけど、イタリア寒すぎ。ナポリで凍死者のイメージないわ。

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