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ISBN 10 : 4883231844
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千島列島の先住民族である千島アイヌは、日本とロシアの政治的、経済的思惑に翻弄され、収奪を受け、移住や文化の変容を強いられ、時代の流れの中に飲み込まれていった。その過酷な軌跡を、北海道で彼らの足跡をたどりながら、日本語、ロシア語、ポーランド語の文献を駆使してあざやかに描き出した、若きポーランド人研究者の労作。
目次 : 序論 千島アイヌの研究について/ 第1章 ロシア統治下における千島アイヌ(ロシア人によるヤサークの取り立て/ ロシア正教の普及/ 千島アイヌのロシア同化)/ 第2章 一八七五年千島・樺太交換条約締結後の先住民の動向(千島列島における露米会社/ 千島・樺太交換条約およびその結果/ ロシアへの移住/ シコタン島への強制移住)/ 第3章 一八八四年以降、シコタン島における千島アイヌ(移住後の千島アイヌへの日本政府の政策/ シコタン島の実態)
【著者紹介】
ザヨンツ・マウゴジャータ : ポーランド生。1995年ポズナニ市・アダム・ミッキエヴィチ大学大学院修了。日本学専攻。同年、文部省から奨学金を受け、北海道大学スラブ研究センターで千島アイヌについての研究を行う。1997年には千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程・日本研究専攻に入学するが、その後も北海道に滞在を続ける。2002年「千島アイヌの歴史」で文学博士号授与。2000年よりアメリカに移住。2006年にはコロンビア大学で日本語教授法の修士号を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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