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明治維新の敗者たち 小栗上野介忠順と歴史の生成

マイケル・ワート

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622088110
ISBN 10 : 4622088118
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「勝てば官軍、負ければ賊軍」なのか?明治新政府史観に対する親幕府側の、国に対する地方の、二重の抗いを明治から平成までたどり、歴史の生成を描く。

目次 : 序論―敗者たちを想起する/ 第1章 最後の旗本/ 第2章 明治期につくられた徳川ヒーロー/ 第3章 悪者の救済/ 第4章 戦後つくり直された維新の敗者たち/ 第5章 「失われた一〇年」の小栗と新しいヒーローたち/ 結論―意味のある風景へ

【著者紹介】
マイケル・ワート : マルケット大学(米ウィスコンシン州)歴史学准教授。専門は日本近世史。1997年ジョージ・ワシントン大学卒業(東アジア研究)。2007年カリフォルニア大学で博士号取得(東アジア史)

野口良平 : 1967年生まれ。京都大学文学部卒業。立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。京都造形芸術大学非常勤講師。哲学、精神史、言語表現論。著書『「大菩薩峠」の世界像』(平凡社、2009、第18回橋本峰雄賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • おさむ

    小栗上野介忠順は、地味ながらNHKの「英雄たちの選択」で取り上げられ、磯田道史さんが高く評価していたので気になっていた。著者はアメリカ人。終焉の地である群馬で暮らし、草の根の運動で小栗の名誉が復活した経緯を丹念に追う力作だ。90年代のTBSの徳川埋蔵金の特番で名前が出た事もプラスにもなっているのだとか。薩長史観を世に広めた司馬遼太郎も当初は小栗を悪人としていたが、後に180度転換し、真の官僚モデルなどと褒めている。歴史上の人物の評価は時代によってコロコロ変わる。そのことを私たちは、知っておく必要がある。

  • 田中峰和

    小栗上野介を題材に明治維新の敗者を語る米国の歴史研究者の本。小栗は「竜馬がゆく」では否定的にとらえられていたが、大村益次郎を感嘆せしめた男だ。時代によってあるいは人によって評価は異なるが、明治維新では敗北しながら、明治国家の父と評されるほどの人物でもある。多くの歴史家が薩長の人士と徳川の忠臣を否定的に描き出す傾向があるが、一方では民主主義の源泉として幕末を再評価する論もある。高校の日本史教科書にも取り上げられるようになった小栗。その復権は小栗の先見性が評価されているからだと著者が指摘している。

  • takao

    小栗上野介

  • aki

    横須賀造船所ほか我が国の近代化に務めた小栗上野介のことを書いた本。 河原にて処刑(小栗の最後)の記述が具体的で哀れを誘う。

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