マイケル・モーパーゴ

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フラミンゴボーイ

マイケル・モーパーゴ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784092906273
ISBN 10 : 4092906277
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

始まりは、一枚の絵。その絵に導かれて歴史に埋もれた遠い過去へと長い旅に出る。フラミンゴと話ができる不思議な力を持つ少年と少女の切ないけれど優しい物語。

【著者紹介】
マイケル・モーパーゴ : 1943年にイギリスのハートフォード州に生まれる。小学校の教師をしながら物語を書きはじめ、ウィットブレッド賞、スマーティーズ賞、チルドレンズ・ブック賞など数々の賞を受けてイギリスの児童文学界を代表する作家となった

杉田七重 : 1963年東京都に生まれる。小学校の教師を経たのちに翻訳の世界に入り、英米の児童文学やヤングアダルト小説を中心に幅広い分野の作品を訳す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • NAO

    知的障害はあるけれど動物を癒す力があるロレンゾの一家と、ロマの一家の交流。暗い戦時中の話だが、この話の中には、悪人はあまり出てこない。侵略者であるドイツ軍の伍長も、侵略者という顔の下に子ども好きの優しい顔を持っている。おそらくは、ユダヤ人やロマに対する迫害はもっと過酷なものだっただろうが、それは、作者は、優しい話を書きたかったのだろう。心優しいロレンゾの周囲には、悪人は要らない。

  • ☆よいこ

    YA。部屋に飾っていた1枚の絵がきっかけで旅に出たヴィンセントはフランスの沼地の脇で死にかけた。助けてくれたのは人里離れた牧場で暮らすロレンゾとケジア。ロレンゾはフラミンゴや動物達と心を通わす不思議な男性で、言ってることは分からないけれど純粋で優しかった。ケジアは弱ったヴィンセントを看病してくれた。快復していく中で、ケジアはこの牧場であった、過去の戦争の話をしてくれた。ロマであること、壊れたメリーゴーランドのこと、フランスにやってきたドイツ兵のこと等…▽廻るメリーゴーランド『アヴィニョンの橋の上で』

  • 天の川

    モーパーゴ3冊目。メリーゴーランドと共にフランスをめぐるロマの少女と、動物と心を通じ癒す発達障害の少年は生涯の友となる。ロマも障害者もユダヤ人と共に、ナチスの標的となった人々だ。モーパーゴの本の素晴らしいところはドイツ軍=悪と一括りにしないことだと思う。彼らとメリーゴーランドに理解を示し、できる範囲で守ろうとする伍長の存在だ。少年は伍長の心を感じ取り信頼する。伍長は息子を戦闘で亡くした教師。彼の目的はただ一つ。子ども達を救うこと…。為政者の号令で戦争は始まる。→

  • 万葉語り

    夏休み課題図書の1冊。南フランスの片田舎に住む、動物と深く心を通わせることができる発達障害の少年とジプシーの少女が迎えた戦争。ただ日常を慎ましく生きているだけなのに迫害され、居場所を奪われる。フラミンゴは日常と平和の象徴でその声が聞こえない愚か者が世の中には多数派としていて、世界を足踏みさせるのだと思う。2020-150

  • 長くつしたのピッピ

    第二次世界大戦中の占領下のフランスの村を舞台に発達障害の少年とロマの少女の物語。どちらも世間的には、少数派で異質。当時のナチスの蛮行から激しい迫害を受けずに終戦を迎えた事に安堵した。定住しないロマの習性や組み立て式メリーゴーランドなど、ヨーロッパ文化への理解の及ばない不思議な感覚で読み進めた。けれども、夕闇の中で松明に照らされ長閑なアコーディオンの奏でる音楽と共にゆっくりと回るメリーゴーランドを想像すると、ワクワクとした気持ちになった。この二人の子どもを取り巻く大人も素敵。良書

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