マイケル・モーパーゴ

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トンネルの向こうに

マイケル・モーパーゴ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784092906143
ISBN 10 : 4092906145
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

第二次世界大戦、戦闘機に追われてトンネルの闇に逃げこんだ汽車の中で語られた不思議な物語。

【著者紹介】
マイケル・モーパーゴ : 1943年にイギリスのハートフォード州に生まれる。小学校の教師をしながら物語を書きはじめ、ウィットブレッド賞、スマーティーズ賞、チルドレンズ・ブック賞など数々の賞を受けてイギリスの児童文学界を代表する作家となった

杉田七重 : 1963年東京都に生まれる。小学校の教師を経たのちに翻訳の世界に入り、英米の児童文学やヤングアダルト小説を中心に幅広い分野の作品を訳す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mocha

    戦禍で町を離れる少年と母。爆撃にあった汽車はトンネルへ避難する。その暗闇の中、乗り合わせた男性がある兵士の物語を語り聞かせる。善意の行動が不幸な結果を招いてしまった時、苦悩する他に彼に何ができるだろう。正義も情も足手まといになってしまう戦争の醜さ。そして改めて感じたヒトラーという人物のおぞましさ。ラストにも驚いたが、あとがきでこの話が史実に基づいていることにさらに驚いた。

  • はる

    第二次大戦中のイギリス。列車に乗って疎開する少年と母親は、乗り合わせた男からある兵士の話を聞く。それはその兵士とヒトラーについての不思議な話だった…。実在する兵士の話を元にした物語 。果たしてこれは事実なのか。もしそうならば運命の皮肉としか言いようがないが、それにしても1人の男が担うには重すぎる運命。もしあの時こうしていたならば…。モーパーゴらしい重みのある児童書。

  • ☆よいこ

    空襲で家を失い、母と二人で電車にのりおばさんのところに行く少年バーニー。爆撃機に狙われた電車はトンネルに避難する。暗闇が怖いというバーニーに、電車の中でであったおじさんが語ってくれた物語。実在の人物[ヘンリー・タンディー]をモデルにしたビリーの話。勇敢で強運な兵士ビリーは戦場で少女を救い、負傷兵を背負い、突撃しても死ななかった伝説の兵士。ある戦場で殺さなかった敵兵士は、実はのちのヒトラーだった。▽モーパーゴらしい、戦争の実話をもとに書かれたフィクション。読みやすく、引きこまれる。良書。

  • とよぽん

    読友さんのレビューで知った、モーパーゴの最新作。ヘンリー・タンディという人物がモデルになっている。「訳者あとがき」には人が物語を読むことの意義と、人が物語を語ることの意味が書かれていた。「トンネルの向こうに」という邦訳タイトルも象徴的というか、示唆的であるが、原題は「AN EAGLE IN THE SNOW」とあり、モーパーゴは人間の測り知れない物語の結末に結び付くタイトルを付けたのかと思った。やはり、戦争は勝者にも敗者にも苦しみや悲しみ、不幸しかもたらさない。

  • Cinejazz

    ドイツ空軍の空襲で家を失い、命からがらロンドン行の列車に乗った少年バーニ−と母親だったが、敵戦闘機に狙われ、トンネルの中に逃げこむ破目に…。その列車の闇の中で、同じ客車に乗り合わせた見知らぬ男から、先の大戦で輝かしい戦功を立てた兵士ビリーの話を聞かされる…。後年、ある戦闘で逃がしてやった、敵軍兵士の正体を知ったビリーの驚きの真相が伝えられ…℃タ在したイギリス軍兵士の武勇伝をもとに語られた、第二次世界大戦が起こらずに済んだかもしれない<マイケル・モーパ−ゴ>の興味津々「もしも」の物語。

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