マイケル・フォアマン

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少年の木 希望のものがたり

マイケル・フォアマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784265068180
ISBN 10 : 4265068189
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

少年の遊び場は廃墟になってしまった。鉄条網が張り巡らされ、兵士たちが見張っている。少年は瓦礫の中に、小さな緑の芽を見つけて…。危機に満ちた今の時代に生きる子どもたちに贈る少年の示した人間の希望の物語。

【著者紹介】
マイケル・フォアマン : 1938年、イギリス・サフォーク生まれ。王立美術学校で学ぶ。イギリスを代表する絵本作家、イラストレーターとして活躍中。1982年『ニョロロンとガラゴロン』(講談社)で、1989年『ウォー・ボーイ』(ほるぷ出版)でケイト・グリーナウェイ賞を受賞

柳田邦男 : 1936年、栃木県生まれ。ノンフィクション作家。いのちと心の危機をテーマに執筆活動を続けて40年。95年『犠牲(サクリファイス)わが息子・脳死の11日』で第43回菊池寛賞を受賞。近年は絵本に関する活動にも力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やすらぎ

    平和を求めて描かれる作品は多い。目の前に広がる殺風景な景色。破壊された瓦礫の街。差別意識と偏見の固まり、鉄条網。そこに芽生える希望の光。たとえ人間を分断できたとしても鳥や植物まで遮ることはできない。小さな生命に雨水を注ぐ少年。網の向こうには兵隊に壊された植物のこぼれ種を大切に育てる少女。その純粋な心の揺れ動きを色で表現する絵本。緑のある場所に子どもは集まる。寒くても、今が辛くても、自由になれる日が必ず来ると信じている。蔓を伸ばす葡萄の木のたくましさ、子どもたちの汚れなき強さ、希望と平和の尊さを感じられる。

  • モリー

    街が破壊された後、鉄条網で隔てられたあちらとこちら。訳者である柳田邦男さんは、ここに描かれた鉄条網は、「人間社会の悲しくもいまわしい差別意識や偏見を象徴的に示すものと見ることができる」と述べています。がれきの中から芽を出したぶどうの木が希望を象徴しているように私は感じました。

  • 天の川

    鉄条網がある。がれきと化した町に。鉄条網の向こうには人々が穏やかに暮らす町が見える。人々を分断する鉄条網は人々の心の中でも高く高くそびえていくのだ。少年が育てたぶどうの木を兵隊たちが抜き去っても、根を伸ばしたぶどうの木は鉄条網の向こうの町の少女に育てられ、がれきの中からも新たに芽吹き、互いに絡み合い育つ。モノクロの絵に彩色されたぶどうの木が目に鮮やかだ。平和を望む屈しない心をぶどうと共に育てる子ども達に希望を見出す。子どもに平和を訴える絵本はいくらあってもいい。今の情勢の中では特に。

  • とよぽん

    イギリスで平和をテーマに絵本を作るマイケルさんが、モーパーゴの他にもいたことを知り、嬉しくなった。イギリス東海岸沿いで1941年に爆撃を受けた記憶がマイケル・フォアマンの原点。鉄条網が隔てる世界、戦争の生々しい傷跡にあって、ぶどうの木の小さな芽に生きる希望をもつ少年のたくましさが素晴らしい。

  • どあら

    図書館で借りて読了。大事に育てた木が引き抜かれるのは悲しい…。(5分45秒、4年生以上)

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