モサド・ファイル 2 イスラエル最強の女スパイたち

世界最強と謳われるスパイ・エージェント、イスラエル諜報特務庁「モサド」。そのモサドに属する女性諜報員の知られざる実態と暗躍を描く。モサドの成功譚として最も有名なアイヒマン捕獲作戦に貢献した女性、北朝鮮が裏で関わっていたシリアによる核開発を阻止した三人組、「赤い王子」と呼ばれた大物パレスチナ・テロリストの暗殺を実行した女スパイ…。女性諜報員の生まれや育ち、また活動の動機や苦悩など、関係者の証言をもとにベールに包まれた「モサド・アマゾン」たちの真実を明かし、中東情勢の暗部を活写した、瞠目のインテリジェンス秘録。

目次 : 第１部　先駆者たち（セアラ・アーロンソン―カルメル山の死/ ヨランデ・ハルモル―彼女の両肩には秘密が詰めこまれていた/ シューラ・コーヘン―ムッシュー・シュラ、コードネーム“ザ・パール”/ マーセル・ニニオ―拷問を受けるなら死んだほうがまし/ ヴァルトラウト―謎めいたミセス・ロッツ/ 自由！）/ 第２部　小柄なイサルがアマゾンをスカウトする（イェフディット・ニシヤフ―ブエノスアイレスのフラメンコ、エルサレムから来た女/ イサベル・ペドロ―カイロのハイヒール/ ネイディーン・フレイ―悲しい愛の物語）/ 第３部　マイク・ハラリと女たち（マイク―一九六八年/ シルビア・ラファエル（１）―悪名高き女/ ヤエル―イギリス人女性冒険家の物語を脚本に/ シルビア・ラファエル（２）―大失態/ ダニエール―恋に落ちた二人のスパイ/ エリカ―二人の女とテロリスト）/ 第４部　澄みきった水と手つかずのビーチ―の秘密（ヨラ、ヒラ、イラナ―はるかなるダイバーの聖地）/ 第５部　アライザ・マゲンと仲間たち（アライザ、ライロン、サイジェル、リナ―ガラスの天井を破った女の子/ シンディ―ハニーなしのハニートラップ/ リンダ―長官が泣いた日/ ダイナとサミー―テヘランの夜）

【著者紹介】
マイケル・バー＝ゾウハー : １９３８年ブルガリア生まれ。ナチスの迫害を恐れた家族とともに中東へ移住。新聞社の特派員となる。イスラエル国防相の報道官や国会議員を務め、ハイファ大学で教鞭をとる。１９７３年、『過去からの狙撃者』で作家デビューし、その後多数のスパイ小説を世に送り出した

ニシム・ミシャル : １９４９年イラク生まれのイスラエルのジャーナリスト。イスラエル国営テレビで政治記者、ワシントン特派員を務め、現在は国営テレビ社長となり、テレビ界の大御所として活動中

上野元実 : 英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）