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水戸維新 近代日本はかくして創られた

マイケル・ソントン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569848396
ISBN 10 : 4569848397
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
January/2021
Japan

Content Description

徳川光圀・斉昭・慶喜・立原翠軒・会沢正志斎・藤田東湖―水戸藩の六人がこの国を変えた。ハーバード大学に学び、イェール大学で教鞭を執る新進気鋭の歴史学者が明治維新の淵源に迫る。

目次 : 序章 育まれた“変革の原動力”/ 第1章 水戸藩―全国に影響を及ぼすことができた理由/ 第2章 徳川光圀―“維新の源泉”となった『大日本史』の誕生/ 第3章 立原翠軒―「学問」と「政治」を融合しての変革/ 第4章 会沢正志斎―近代における「日本国家」を定義/ 第5章 藤田東湖―「水戸の改革」から「日本の改造」へ/ 第6章 徳川斉昭―近代日本の針路を指し示した“ビジョン”/ 第7章 徳川慶喜―新しい時代に埋め込まれた「水戸の価値観」/ 終章 近現代への影響―それは、リーダーたちに継承された

【著者紹介】
マイケル・ソントン : イェール大学東アジア研究所博士研究員。昭和63年(1988)、神戸生まれ。18歳まで日本で育ち、アメリカのイェール大学で歴史を学ぶ。その後、ハーバード大学大学院歴史学科を卒業し、博士号を取得。この間、北海道大学大学院に留学し、幕末から開拓使時代における札幌の発展と北海道の植民地化の相互関係を研究する。平成30年(2018)、現職に就任。東アジアの都市史などを教え、19世紀の日本史の研究を進める。ニューヨーク在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さきん

    わざわざ外国の学者ならではの変わった視点があるのかと思いきや、今までの水戸学を総ざらいしたような感じで新鮮な印象を受けなかった。水戸学はざっくばらんに日本、日本人という概念を皇統のストーリー上に論理づけたもので、結局はその論理が日本的華序意識を醸成し、攘夷派と現実重視派との闘争や藩格に見合わない石高と殖産振興の失敗で、薩長土肥の変革派に並び立つことができなくなっていった。今でも理屈っぽい、怒りっぽい、飽きっぽいを合わせて茨城の三ポイと言うのはこの水戸藩の歴史が大いに影響していると感じる。

  • Mark X Japan

    出版の意図から内容まで、貴重な一冊です。忘れ去られようとしている敗者の歴史こそ、真実が隠されています。水戸駅周辺にも、これだけたくさんの観光資源がありながら、魅力度ランキングが最下位の県です。観光資源の活かし方が上手くないようです。☆:4.5

  • なつきネコ@吠えてます

    光圀からの水戸の変革、維新後の水戸人材の細やかな発信は知らなかった。人口を減らし続けた水戸を改革しようとした立原翠軒。会沢正志斎の大津浜事件の対応や、江戸の中頃に漁師が英語を理解でき交流するほど頻繁に来ていたのには驚いた。維新後に女子教育に尽くした黒沢止幾は初めて知った。光圀が行った大日本史の編纂は水戸の人口を減らすほど過酷な事業だったが、本当の意味で自国史を作った水戸はスゴい。初期の流れを作りながらも、維新で人材を喪失した水戸。歴史好きでも水戸出身の幕末の人物は芹沢鴨しか出てこないと思うのは悲劇だな。

  • 加藤裕章

    昔から茨城県民は3っぽいと言われる。 怒りっぽい 理屈っぽい 骨っぽい 読み終わってその源流は水戸学なのではと思ってしまう。 天狗党の争いなどは、武士以外の住民にも思想の教育が浸透していた証拠だと思う。 水戸光圀が残した課題が思想から行動になり、時代を駆け抜けていく流れが分かりやすく書かれている。 松下幸之助や渋沢栄一との関係は知らなかったので興味深かった。

  • 小松 辰雄

    星4つ。各々の人物に視点を合わせての水戸の歴史、読みやすかった。明治維新の立役者は遡って光圀だろうな。 幕府も水戸出身者に将軍やらせるべきじゃなかったか、朝敵になりたくない慶喜の悪評だけが残ったから。 結果的には大きな戦を回避出来て良かったんだろうが。

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