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バベルをこえて-多言語習得の達人をめぐる旅

マイケル・エラード

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784775402979
ISBN 10 : 4775402978
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
竹内理 ,  

Content Description

世界8言語に翻訳されている教養の書 Babel No More: The Search for the World's Most Extraordinary Language Learners、待望の日本語訳の登場!!  「言語を学ぶ」行為の大切さ、切なさ、面白さが鮮やかに浮かび上がる。
18世紀後半から現代に至るまで、歴史の流れに翻弄され続ける「言葉を学ぶ」という営みを、超多言語習得者という存在の解明を通して捉えようとする1冊。
社会学、文化人類学、脳神経科学、言語学、言語教育学の複数の観点から外国語を学ぶことの本質と、人間の能力の限界点に迫る。
専門書でありながら、謎解きサスペンスのような形態をとり、イタリア、アメリカ、中国、ドイツ、ベルギーと、世界を股にかけての知的探求の旅に読者を連れ出してくれる。
旅のガイドとなる、著名な研究者・多言語習得者たちへのインタビューはまさに秀逸。メゾファンティの超多言語習得の奥義は何だったのか、最後まで目が離せない。

目次
第1部 発問──枢機卿の迷路に迷い込む
第2部 接近──超多言語習得者たちを追いかける
第3部 発見──脳はささやく
第4部 発展──多言語使用社会に暮らす
第5部 帰結──フランダースの超多言語習得者に出会う
付録
訳者による追補
索引

【著者紹介】
マイケル・エラード : 作家、言語学者、コンサルタント。自身は「多言語習得者ではない」と主張している。彼の考えによると、「自分は少しだけ言語面で有利な単一言語使用者である」らしい。米国英語の母語話者であるが、南アメリカやアジアに在住していたことがあるので、スペイン語と標準中国語を(本人いわく)少々学んでいる。しかし、「これらの言語で何か話してくれ」とは、絶対に要求しないで欲しいとのことだ。テキサス大学オースティン校から言語学で修士号、修辞学で博士号を取得

竹内理 : 関西大学外国語学部教授・英語教育学者。もちろん彼も多言語習得者ではない。関西弁日本語の母語話者であるが、フルブライト奨学金をもらい米国で学んだので、英語が少々使える。しかし街で偶然出会って「英語で何か話してくれ」といわれても、見世物ではないので話さないと思う(ただし、講演などに招かれると饒舌かも)。神戸市外国語大学大学院と米国モントレー大学院から修士号(英語学と英語教育学)を、そして兵庫教育大学から教育学で博士号を取得。2003年には、日本国内にいながら高いレベルでの外国語習得に成功した人たちを研究した『より良い外国語学習法を求めて―外国語学習成功者の研究』(松柏社)を出版し、大学英語教育学会学術賞(2004)を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こばまり

    今や一部の研究者にしか顧みられない19世紀の超多言語習得者メゾファンティに端を発した思索探索の紀行文。トリビア満載で面白い。自分がごく限定された小さな世界で生きていることにも気付かされる。中身に比して重量も大したもので私は手首を痛めた。689g。

  • shrzr

    数十の言語を習得した超多言語習得者を通して、人と言語の関係を探る。取り上げられる知見は広範だが、超多言語習得者に会いに行く著者の旅を追いかけるような構成で、エピソード満載、読む手が止まらない(翻訳段階での工夫もある様子)。最後に解き明かされるメゾファンティの謎は感動的。

  • ハット

    19世紀のヨーロッパにいた“超多言語習得者”ジュゼッペ・メゾファンティの伝説を解き明かすというテーマで始まり、そこから多言語習得に必要な資質や能力などを解明していくという内容。現代に生きる超多言語習得者との交流なども描かれており、異能とも呼べる能力を持つ彼らの思考や勉強方法なども書かれている。 難しく読みにくいのかなと想像していたが、謎解きミステリー風の書き方だったので思いのほか読み進めやすかった。

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