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ある詩人への挽歌 創元推理文庫

マイケル・イネス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488182021
ISBN 10 : 448818202X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
高沢治 ,  

Content Description

スコットランド、エルカニーの古城。当代城主ラナルドは桁外れの吝嗇漢で、地元の村人に嫌われていた。大雪の朝、ラナルド墜死の報がもたらされたが悲しむ者とていない。奇矯な振る舞いが昂じ、とうとう気がふれたと思われていた城主の謎めいた死。村の長老、城に避難していた客、捜査官らは真実を知ろうと手を尽くし…。余韻が惻々と胸に迫る、マイケル・イネスの最高傑作。

【著者紹介】
マイケル・イネス : スコットランド、エディンバラ生まれ(1906‐94)。本名ジョン・イネス・マッキントッシュ・スチュアート。アデレード大学、オックスフォード大学等で英文学を講ずる。1936年、アプルビイ警部初登場作『学長の死』を発表。以後アプルビイ物に代表される長短編探偵小説のほか、英文学の研究書、自伝など、多くの著作を残した

高沢治 : 1957年茨城県生まれ。東京大学、同大学院人文研究科に学ぶ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kircheis

    ★★★★☆ 雪深い古城を舞台とする古典ゴシックミステリ。 怪しげな登場人物、多人称視点での記述、多重解決、どんでん返しからの再どんでん返し等、色々な要素が詰め込まれており、発表された時代を考えるとめちゃくちゃ贅沢な作品といえる。 最終的に事件の真相を概ね見抜くのはアプルビイ警部だが、もう少しなぜ真相が見抜けたか理由を明かしてくれれば更に良かっただろう。ウェダーバーン弁護士は割と推理の説明してくれてたけどね。

  • 白玉あずき

    あまり期待しないで読み始めたが、なんと!これ傑作やん。スコットランドの荒廃した古城、奇矯な城主、かなり古い倫理観を持つ登場人物達。道具立てのデジャブ感とか古臭さを横に置いておけば、とてもよくできた「推理小説」。靴直しのお爺さん、あなたこそ村のスーパーマンで本当の主役です。端役の牧師さん(神父ではないらしい)など村人たちもいい味だしてる。それぞれの手記で立体的になるクリスマス夜の惨劇。悲恋の恋人たちにはお気の毒だったけど、とっても満足しました。

  • みつ

    再読。前回現代教養文庫で読んだのは30年近く前になるか。乱歩が激賞した(確か海外ミステリの第5位にランクイン)した作品ということは当時から知っており、ようやく手に取ったにもかかわらず、冬の夜の陰鬱な城の描写がひたすら長く続いていたことを除き、全くといっていい程記憶がない。物語が動き出すのは次の語り手であるギルビイの書簡からで、終わりに近づくにつれて語り手が変わり展開はますます速くなっていく。最初の語り手である靴職人のベル老人が章を「読者には、物語が終わる前に改めてお目にかかる」と結ぶ意味は、最後で納得。

  • 本木英朗

    英国の本格ミステリ作家のひとりである、マイケル・イネスの長編のひとつである。俺は昔、現代教養文庫の旧版で1回読んだことがあるが、全く覚えていない。スコットランド、エルカニーの古城。当代城主ラナルドは桁外れの吝嗇漢で、地元の村人に嫌われていた。大雪の朝、ラナルド墜死の報がもたらされたが、悲しむ者とていない――という話だ。新訳で読んでようやく、という感じかな。さすがはマイケル・イネス先生である。またいつか読もうと思う。

  • kyoko

    1938年出版の古典だが2021年11月の創元推理文庫からの復刻版。クリスマスの朝、スコットランドの古城、吝嗇家の城主、突然の訪問客、と舞台はそろったーと思ったら、章ごとに語り手が代わるたびに事実が付け加えられて、時間空間はどんどん広がり、緻密な心理描写、偶然と必然の家族の業、いやいや最後のどんでん返しとさすが、さすがの英国推理小説の名作だった。

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