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穢れなき者へ 新潮文庫

マイクル・コリータ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102410417
ISBN 10 : 4102410414
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

メイン州の島の沖で七つの遺体を乗せたヨットが見つかり、発見者のイズレルに容疑が向けられる。彼には実父殺害の過去があった。一方、隣の島では少年ライマンが、父親の暴力に耐えかね逃げ込んだ廃屋で、手斧を持つ謎の娘と遭遇していた。それぞれに孤独な三つの魂は、やがて船上の殺害事件と深く関わることに‥‥。S・キング激賞の気鋭が圧倒的筆力で描き上げた感涙のミステリー・ドラマ。

【著者紹介】
越前敏弥 : 1961年生れ。英米文学翻訳家。東京大学文学部国文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • オーウェン

    メイン州の島で7つの死体の乗せたヨットが発見される。 発見者のイズレルに疑惑の目が向けられる。 なぜなら彼は父を殺して15年服役していたからだ。 隣の島では父の暴力に耐えている少年ライマンが謎の娘と密かに会うことに。 違う場所で起こる出来事が次第にリンクし始めるとき、事件の真相が分かってくる。 最初はイズレルに疑惑の目が行くが、少年少女の写真を持っているなどの点が、ライマンと少女の繋がりを知る。 脱出させるためのイズレルの行動が胸を打つ仕上がり。

  • しゃお

    イズレルが発見したヨットに残された7つの死体。序盤は父殺しで15年間服役していたというイズレルが、メイン州警察の警部補サラザールと何かしら関りがある様子が仄めかされている様子でもって静かに物語を牽引します。やがて父に虐待されている少年ライマンと謎の娘が登場すると一気に転がりおぞましい真実が浮かび上がってきます。思いのほか死体が増える結果になりましたが、あの展開にもっていくためだったのと納得すると共に、イズレルが海を感じる様子にはグッとくるものが。また、少年ライマンの跳ぶ姿はなんとも鮮やかでした。

  • tosca

    主人公はかつて父親殺害の罪で服役していた男。メイン州の島の沖合に漂うクルーザーで、7人の死体を発見するが当然第一容疑者とみなされてしまう。彼の過去が徐々に明かされて事情が分かってくるが、状況的にかなりマズイ事になっていく。一方、父親から虐待を受けている12歳の少年は、廃屋でケガをした謎の娘と出会う。彼らをとりまく理不尽さが重苦しく、早く悪人を何とかしてくれと、読むスピードが上がる。あまりにも事件が大き過ぎて、どう決着させるのかと思っていたが、ラストはスッキリはしないものの、ああなるしかないなという感じ

  • M H

    ヨットで上院議員候補ら7人の他殺体が発見される。疑いを向けられたのは第一発見者のイズレル。彼には父を殺した前科があった。ここに別の島で父から虐待を受けている少年が手斧を持った娘に出会うストーリーがどう交錯するのか。5部構成で最初はゆっくり、最後は怒涛の展開が待っている。殺人事件の犯人以外にもほのめかし、謎を絡めつつ、法を犯したイズレルが一人の”An Honest Man"であろうとする物語として読んだ。傷だらけの人間讃歌。

  • もも

    映画を見ているかのような読書体験でした。特に第5部はずっとドキドキしながら読みました。

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