ポール・a・オフィット

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禍いの科学 正義が愚行に変わるとき

ポール・a・オフィット

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784863134782
ISBN 10 : 4863134789
Format
Books
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

科学の革新は常に進歩を意味するわけではない。パンドラが伝説の箱を開けたときに放たれた凶悪な禍いのように、時に致命的な害悪をもたらすこともあるのだ。科学者であり医師でもある著者ポール・オフィットは、人類に破滅的な禍いをもたらした7つの発明について語る。私たちの社会が将来このような過ちを避けるためには、どうすればよいか。これらの物語から教訓を導き出し、今日注目を集めている健康問題(ワクチン接種、電子タバコ、がん検診プログラム、遺伝子組み換え作物)についての主張を検証し、科学が人間の健康と進歩に本当に貢献するための視点を提示する。

目次 : 第1章 神の薬アヘン/ 第2章 マーガリンの大誤算/ 第3章 化学肥料から始まった悲劇/ 第4章 人権を蹂躙した優生学/ 第5章 心を壊すロボトミー手術/ 第6章 『沈黙の春』の功罪/ 第7章 ノーベル賞受賞者の蹉跌/ 第8章 過去に学ぶ教訓

【著者紹介】
ポール・A・オフィット : フィラデルフィア小児病院ワクチン教育センター長、モーリス・R・ハイルマン・ワクチン学教授、ペンシルベニア大学ペレルマン医学部の小児科学教授。メリーランド大学医学部の小児科優秀医のためのJ・エドマンド・ブラッドレー賞、米国小児科学会の優れた貢献に対する会長認定、米国医科大学協会のデヴィッド・E・ロジャーズ賞、公共利益医学センターのオデッセイ賞、米国感染症財団のマクスウェル・フィンランド賞など受賞歴多数。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    科学の進歩は歓迎すべきことだし、科学者は誰もが新技術の開発が正しい未来をもたらすと信じたはずが人類の歴史に深い傷痕を刻んでしまった。アメリカにおける鎮痛剤中毒の蔓延ぶりは異常なほどだし、優れた人を創らんとした理想がナチスの強制収容所やロボトミー手術に繋がった。自然保護の重要性を訴えたカーソンの『沈黙の春』は殺虫剤を邪悪視させ、マラリアの犠牲者を増やした。パンドラの箱に最後に残った「希望」がデータを軽視し空気に流され手っ取り早い効果を望む人の性を生んだのだとしたら、希望こそ人類最悪の厄災だったことになるが。

  • kinkin

    先日、NHKでアヘンがもたらしたことを、特集で放送していた。アヘンからモルヒネ、ヘロインへと人は医療と同時に快楽のために麻薬を使ってきた。アヘンチンキを子供を大人しくさせるために飲ませたという話は驚いた。ロボトミー手術のことは知っていたが、この手術でノーベル賞を手に入れた医学者、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」で殺虫剤が槍玉に上がり、そのせいで逆に命を落としたという人のことなど、他全体を通して興味深い本だった。図書館本

  • honyomuhito

    人類の壮大なトライ アンド エラー集。アヘン、マーガリン、化学肥料、優生学、ロボトミー手術、殺虫剤、ビタミン剤。人類のトライアンドエラーの犠牲は思っていた以上に甚大である。エラーはエラーだと認識すること自体が難しく、それぞれの出来事は今でこそそんなバカなと思うが当時はプロの科学者たちが真剣に研究した結果なのだと思うと空恐ろしい。しかし現在まさに全世界でパンデミックと交戦真っ只中の人類としては読んで納得できることも多い。この本に出てくる科学の暴走と今のパンデミック何が違うのか考えてみるのがいいかもしれない。

  • R

    科学の功罪の罪について考えさせられる一冊だった。アメリカンジョークじゃないが、科学は常に進歩してるから答えが変わるのはよくあることながら、優生学のような思想の一種や、ロボトミーのような検証不十分な外科術式などの変遷は、今も似たことが起きているのではないかと恐怖する内容だった。人類の発明において、アヘンの罪は疑いようもないところだが、ハーバーボッシュ法を悪としているのは、非常に考えさせられる内容だった。大衆を扇動するような結果を呼ぶ、様々な最先端技術について、なんでも鵜呑みにしないように気をつけたい。

  • ふみあき

    食料危機から人類を救う窒素肥料とともに、大量殺戮をもたらす毒ガス兵器も開発したハーバーや、悪名高いロボトミー手術の生みの親のフリーマン等、知ってる人物の話もいくつかあったが(おそらくNHKの「フランケンシュタインの誘惑」で観たのだろう)、環境活動家の元祖レイチェル・カーソンに関する第6章が最も興味深い。彼女のDDTに対する宗教的な敵愾心がマラリアを再び猖獗させ、数千万人の子どもを死に追いやったという事実は科学史に銘記すべき(ゼロ・トレランスに拘泥する一部リベラルの人たちは気に食わないかもしれないが)。

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