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ISBN 10 : 4588011626
Content Description
現代資本主義世界を統治する薬物ポルノ体制とは何か?トランス男性にしてフーコーやバトラー、ハラウェイ、ドゥルーズ=ガタリやデリダらの遺産を引き継ぐ著者が、テストステロンによる性別移行の実践と、補綴技術を介した性愛の限りない変容、そして“悦びの力”を肯定する衝撃のテクスト。差別を受けてきた性的実存の尊厳を根底から擁護する、新たなカウンター薬物ポルノ革命到来のために。トランスジェンダー哲学とクィア論の新展開。
目次 : 1 君の死/ 2 薬物ポルノ時代/ 3 テストジェル/ 4 テクノセクシュアリティの歴史/ 5 どの点でVDの身体は実験的なコンテクストの要素になるのか/ 6 テクノジェンダー/ 7 Tになること/ 8 薬物権力/ 9 テスト狂/ 10 ポルノ権力/ 11 ジミと私/ 12 薬物ポルノ時代のジェンダー・ミクロ政治―実験、自主中毒、ミューテーション/ 13 永遠の生
【著者紹介】
ポール・B.プレシアド : 1970年生まれ。スペインのブルゴス出身の哲学者。トランス・クィア活動家、キュレーター。ニューヨークのニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチでジャック・デリダとアグネス・ヘラーに師事した後、プリンストン大学建築学科で博士号を取得。早くからトランスを自覚していたが、30代半ばからテストステロンを用い、外科手術をともなわない「緩やかなトランス」を開始。2015年に出生時に与えられたBeatrizの女性名でなくPaulを名のるようになり、2016年には戸籍上の性も「男性」に変更したが、ノンバイナリーな卜ランスの立場をとる。ニューヨーク大学やブリンストン大学の招聘教授を務めたほか、バルセロナ現代美術館、ソフィア王妃芸術センター、LUMA Arlesのキュレーターを務め、前衛的な性芸術や性文化の創造・普及の現場でも活躍している
藤本一勇 : 1966年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。現代哲学、表象・メディア論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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