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ISBN 10 : 4335651805
Content Description
古典精神医学の精華が、100年の時空を超えて蘇る。本書はフランスにおけるパラノイア論の白眉である。これを読むと、20世紀初頭にぶつかり合ったドイツ学派とフランス学派さらにヨーロッパ精神医学の全貌を、当時の熱気とともに概観することができる。その飛沫こそ解釈妄想病、復権妄想病などの慢性妄想病群である。今日、その大半は忘れ去られているが、意味するところは少しも失われていない。
目次 : 序説 体系化妄想病と妄想解釈の全体像、解釈妄想病の定義/ 第1章 解釈妄想病の症状/ 第2章 妄想の特性・類型・反応/ 第3章 経過/ 第4章 類型/ 第5章 形成と原因/ 第6章 診断/ 第7章 歴史/ 第8章 疾患分類学の試み/ 第9章 治療と司法精神医学/ 補遺 文学作品に見られる解釈妄想病
【著者紹介】
ポール・セリュー : 1864‐1947。フランスの精神科医。サルペトリエール学派の一人でサン・タンヌ病院のマニャンのもとで学んだ。クレペリンの早発痴呆をフランスに紹介し、マニャンの分類体系との整合性を探りながら、パラノイアの領域にフランス独自の理性狂を確立した
ジョゼフ・カプグラ : 1873‐1950。フランスの精神科医。サルペトリエール学派の一人。サン・タンヌ病院ではセリューの弟弟子にあたり、ともにフランスにおけるパラノイア概念を確立した。1923年に発表した人物誤認はカプグラ症候群と呼ばれる
濱田秀伯 : 東京都出身。1972年慶応義塾大学医学部卒業。医学博士。1979〜83年パリ大学サン・タンヌ病院へフランス政府給費留学。慶応義塾大学医学部精神神経科専任講師、准教授、客員教授、群馬病院長を経て六番町メンタルクリニック精神療法センター長。日本精神医学史学会理事長
千葉洋 : 山形県出身。1976年明治大学仏文科卒業。1981年フランス、パリ政治学院国際関係学科卒業。在日フランス大使館極東担当財務部事務官、フランス系銀行グループ日本現地法人役員等を経て、フランス語翻訳者。東京日仏学院で堀茂樹に翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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