ポール・カートリッジ

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古代ギリシア11の都市が語る歴史

ポール・カートリッジ

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560081587
ISBN 10 : 4560081581
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ポリスの栄枯盛衰を横糸にした、古代ギリシアの通史。アテナイやスパルタからビュザンティオンまでを舞台に、先史時代からヘレニズム時代までの歴史の流れを、第一線の研究成果を盛り込みつつ、わかりやすく物語る。

【著者紹介】
ポール・カートリッジ : 1947年イギリス生まれ。オクスフォード大学で博士号を取得、79年よりケンブリッジ大学で教鞭をとる。古典学部長などを経て、現在同大学のA・G・レヴェンティス財団ギリシア文化教授およびクレア・コレッジ古典学フェロー、ニューヨーク大学客員教授

橋場弦 : 1961年札幌生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科教授

新井雅代 : 津田塾大学学芸学部国際関係学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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この本はよくある通史仕立てではなく、ギリ...

投稿日:2021/04/25 (日)

この本はよくある通史仕立てではなく、ギリシア各時代を象徴する11の都市を順次紹介していきながら、古代ギリシア全史を学べる叙述が巧みで、読みやすい。原著の刊行も2009年なので、比較的最近までの研究成果も折り込まれているようだ。

トロ さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • MUNEKAZ

    「古代ギリシャは都市の文明」ということで、11のポリスの歴史から通史を語る。考えてみればギリシャ人は近代に至るまで民族的な統一国家を持たなかったわけで(ビザンツは「ローマ人」だよね)、文化的な素養は共通でも一つ一つのポリスは結構違う。深く考えずに「古代ギリシャ」と一括りに言うが、個別にみるとその多様性が見過ごされていることに気付かされる。また古代ギリシャは確かに西洋文化のルーツだが、同時に多神教の世界でもあること。つまり普遍的で正統なキリスト教徒たるヨーロッパ世界との他者性に触れているのも印象に残った。

  • ラグエル

    都市をクローズアップして歴史を網羅していく、なんてこの地域の歴史をつづるには持って来いなんだろう。ヘレネスたちがバルバロイに対して誇っているのは、文化的指標、ギュムノス。そのギュムノスはギムナシオン(体育場)やジムナスティックス(体操)の語源なわけだ。そう、ギュムノスとは。全裸。、、、真面目に書いてあったって、笑っちゃうでしょうにーっ。

  • きひら

    入門書に見えるが、通史ではないので、ある程度知識がある人向けである。都市からギリシア史を概観するという学識に裏打ちされた試みだが、そこにはギリシア文明が本質的に都市的なものだから(文明は大抵そうだが)という考えがある。政治(ポリティコス)も、ポリスの行く末を決めるものとして生まれた言葉である。ギリシアが生み出したものの偉大さは確かだが、それを特殊西欧的なものとみたり、ギリシア世界が一つの確かな政治的・文化的まとまりを持っていたとみなすことは誤りであると強調される。

  • かしこ

    各都市少しずつ、これ知ってる、これ知ってるということが書いてあったが、知らないことも書いてあったのでそこは興味深かった。スパルタでは簡潔な言い回しが好まれるとか…

  • ヴィクトリー

    勝手に想像していたのよりは初心者向けの紹介本であった。語り口が軽妙なのはいいけれども、ダッシュや括弧を多用して、話の腰を折り過ぎな気もしなくはない。紹介されている都市の印象を強くするのには役立った。

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