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ISBN 10 : 4535789940
Content Description
地球規模の「気候変動」や「地球温暖化」というグローバルな概念は、個人の経験からは得られない。また、ある地域の観測だけからもわからない。では、それらの「グローバルな概念」は、今日見られるようにどのようにして世界中の大衆の一人一人に定着していったのか? 本書では、議論の前提となる、気象・気候観測の歴史をはじめ、世界規模での観測ネットワークの確立、国際間のデータ共有のための社会制度、コンピュータなどの科学技術の進展、ノーベル賞を受賞した真鍋淑郎博士が手がけた気候モデルの発展などをたどりながら、地球温暖化などのグローバルな概念の元となった、モデルから得られた気候データの成立を紐解く。そして、それらが世界の気候政治に与えた影響を俯瞰しながら、そのグローバルな気候データが、人類の知の基盤となっていく経過を紹介する。海外にて数多くの賞を受章し、ブックレビューも多数掲載された大作『A Vast Machine』の待望の邦訳!
【著者紹介】
ポール・エドワーズ : 現在、スタンフォード大学科学・技術・社会(STS)プログラムディレクター、ウイリアム・J・ペリー国際安全保障フェロー、スタンフォード存亡リスク・イニシアティブ共同ディレクター、ミシガン大学名誉教授
堤之智 : 1958年生まれ。九州大学理学部物理学科修士課程修了。理学博士。1986年、気象庁に入庁。青森、水戸、熊本の地方気象台長を歴任後、気象大学校教授、気象庁環境気象管理官、気象研究所気候研究部長。現在、国立環境研究所地球システム領域高度技能専門員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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