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ヴァイオリン職人と消えた北欧楽器 創元推理文庫

ポール・アダム

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488178079
ISBN 10 : 4488178073
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ヴァイオリン職人のジャンニが講師を務めるヴァイオリン製作学校で、かつての教え子であるノルウェー人リカルドが講演を行ったが、その夜、殺害されてしまう。そして彼が持っていた楽器、ハルダンゲル・フィドルが消えていた。犯人はなぜ、さしたる値打ちもない楽器を奪ったのか?ジャンニは葬儀のためノルウェーへと旅立つが、新たな殺人が…。人気シリーズ、待望の新作!

【著者紹介】
ポール・アダム : 1958年イギリス生まれ。1993年、ジャーナリストを主人公にしたミステリAn Exceptional Corpseでデビュー。数々のミステリをはじめとして、子ども向けのスリラー三部作Max Cassidy Trilogyなどを発表。テレビや映画の脚本も手がける

青木悦子 : 東京都生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    ヴァイオリン職人のシリーズ第3弾。2作で終わるはずだったのを、なんと日本の読者に向けての書き下ろしであるそうな。さて、今作はいささか趣向を変えて物語の主たる舞台はベルゲン(ノルウェー)である。6月とはいえ、冷たい雨がそぼ降る街。クレモナとは大いにムードを異にする。ヴァイオリンもまたハルダンゲル・フィドルというノルウェーの民族楽器。一方、登場人物群はお馴染みのジャンニやアントニオたち。今回も面白いのだが、残念ながら前2作には及ばない。ヴァイオリン講義もそうだが、犯行の動機などもいささか無理があり過ぎるか。

  • こーた

    シリーズ三作目、いまのところ最新作の舞台は北欧ノルウェー。中盤、あまりに話が進まず、読むペースも上がらなかったが、その決して不快でない退屈さには、いっしょに旅をしているみたいな心地よさがあり、彼の国の空気を文体で顕しているのでは、と勘繰りたくなる。そんな一見変哲の無い風景描写に、重大なヒントが紛れ込んでいるのだから、微睡んでいる場合ではないのだが。戯曲『ペール・ギュント』と演奏家オーレ・ブルの生涯が、作中人物たちと幾重にもかさなるようすは、共鳴するハルダンゲル・フィドルの調べとも響き合って美しく哀しい。

  • ケイ

    今作は、ヴァイオリンについての歴史や演奏についての蘊蓄はあまりなく、その分、彼らが捜査にいったノルウェー観光案内のような趣がつよい。謎解きについても、最初から何となく動機がぼんやりと見えてくる分、驚きはないのだけれど、ノルウェーでの受難、食べ物と寒さについての受難が読んでいて楽しい。イギリス人の作者が、主人公のイタリア人ジャンニ達がノルウェーで体験する気持ちが、これまた第三国の立場の日本人からも理解しやすいのではないかしら。値段にびっくりで食べたいものがないのにも…よく分かる(^^)

  • NAO

    クレモナのヴァイオリン職人ジャンニを主人公としたシリーズ3作目は、シリーズの熱心な支持者である日本の読者のリクエストにこたえ、日本むけに特別に書き下ろされたもの。20年ぶりにクレモナに来たジャンニの教え子であるノルウェーのヴァイオリン職人リカルドが殺害され、ジャンニと友人の刑事はノルウェーに向かう。複雑な背景があるようで実はそうではないパターンだが、犯人以外の楽器への執着が今一つ伝わってこない。ノルウェーの厳しい気候と風土、ノルウェー生まれの作曲家グリーグと演奏家オーレ・ブルの紹介に終始したという感じ。

  • goro@the_booby

    シリーズ3作目も謎解きよりはジャンニとアントニオと今回はマルゲリータも一緒に捜査に赴く北欧ノルウェーの旅が印象的。見たことも聞いたことも無い楽器ハルダンゲル・フィドルを追って事件とともに作曲家・ヴァイオリニストのオーレ・ブルの人生を教えてもらった。ジャンニのように素敵に歳を重ねてみたいが俺のは薄っぺらそうだなぁ〜。詳しくは書けないけど262頁のジャンニの想いに強く頷いてしまうのだ。ミステリーそっちのけでもいいから4作目出ないかな〜。創元社さんよろしくお願いいたします。

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