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北京の秋

ボリス ヴィアン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309208626
ISBN 10 : 4309208622
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

殺人、恋愛、実験、遺跡発掘、鉄道工事、存在しない生物たち…黄色い砂漠が広がるナンセンスの大地エグゾポタミー。稀代の作家・翻訳者・贋作者・ジャズトランペッターとして短い生を駆け抜けたヴィアンの魅力が詰まった最大最高の長篇、新訳決定版!「いうまでもないことだが、この作品には『中国』も『秋』も出てこない」

【著者紹介】
ボリス ヴィアン : 1920年パリ郊外に生まれる。中央工芸学校を卒業し、公社に勤務しながら、執筆・翻訳活動を始める。アメリカ文化に造詣が深く、ジャズトランペッターとしても活躍。46年、ヴァーノン・サリヴァン名義で『お前らの墓につばを吐いてやる』を発表、たちまちベストセラーとなるが、過激な内容によって訴えられる。47年自らの名義で長篇『うたかたの日々』と『北京の秋』を発表。また、シャンソンの作曲や映画シナリオの執筆なども手がけたが、59年、映画『お前らの墓につばを吐いてやる』の試写会中に心臓発作を起こし、急逝。死後、ジャン・コクトーやレーモン・クノーらによって再評価され、後年はとくに若い読者から熱い支持を受けるようになった

野崎歓 : 1959年新潟県生まれ。フランス文学者・翻訳家・エッセイスト。放送大学教養学部教授。東京大学名誉教授。著書に、『ジャン・ルノワール―越境する映画』(青土社、サントリー学芸賞)、『赤ちゃん教育』(青土社、講談社エッセイ賞)、『異邦の香り―ネルヴァル「東方紀行」論』(講談社、読売文学賞)、『水の匂いがするようだ―井伏鱒二のほうへ』(集英社、角川財団学芸賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ユーモアあふれる奇想小説。差別的な発言をわきにおけば、登場人物への同情とくすっと笑いが止まらない。ヴィアンは登場人物たちにいやがらせばかりしている。冒頭、ある男が会社行きのバス停で待っている。最初にきたバスは満席。二台目からは三人降りたのに「もともと定員オーバーだった」と乗せてもらえず。三台目のバスにはぶつけられて下敷きになり、起き上がる前にバスが行ってしまう。四台目は整理券を「拾ったもの」だと疑われ…。こんな調子で、当事者たちには申し訳ないと思いつつ、にやにやしながら読んだ。

  • みつ

    同じボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』に引き続く形で読む。「北京」も「秋」も無関係。ヒグチユウコの装画に描かれる、植物、鳥のヒナ、装飾品、手、眼、猫、ナマズ、それに鉄道軌道は関連を欠き謎めくが、読み終えるとこのイラストから喚起されるイメージはこの作に見事に一致するかのよう。冒頭は975番のバスにどうしても乗ることができない男の描写。次いで三篇の断章にそれぞれ登場する人物が砂漠の架空の土地エグゾポタミーに鉄道を敷設するため一堂に会する。書き割りのような非現実的な世界でのドタバタ劇は、やがて死と破壊に至る。

  • Hiroki Abe

    去年の10月くらいに買ってやっとこさ読み終わりました。まず圧倒されたのはあっちこっちに飛びまくる世界線と想像力です。スラップスティック調の軽い文体ながら、私の想像を遥かに超える展開と文章に読みながら頭が拒絶反応を起こして、何度も読み直しを繰り返しました。私の読書力もまだまだ青く、そして、世界はもっと深く広く、そして興味深いということだろう。

  • まこ

    頭の中で想像したら理解が追いつくかわからない描写の連続に、これはギャグなのか。人の殺傷やdisりが当たり前に描かれギャグ?の一部となり、本当に死んだか怪しくなるw。アンジェルの恋路は思い切って行動すれば良かったのかなぁ。アンジェル、アンヌ、ロシェルの関係が作中の展開の中で一番現実的だけど、最期の最期でこの作品の一部だぜってなるぞ。

  • まみ

    ものすごくへんてこ、音楽みたいなお話だった。装丁名久井直子さん、装画ヒグチユウコさん、飾っておきたくなるすてきな本。

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