ホルヘ・ルイス・ボルヘス

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汚辱の世界史 岩波文庫

ホルヘ・ルイス・ボルヘス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003279267
ISBN 10 : 4003279263
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「無法請負人」モンク・イーストマン、「動機なき殺人者」ビル・ハリガン(ビリー・ザ・キッド)、「傲慢な式部官長」吉良上野介など、読者には先刻お馴染みの悪党や無法者についての史実や原話を本歌取りしたボルヘス最初の短篇集。ボルヘスによる悪党列伝。

目次 : 汚辱の世界史(ラザラス・モレル―恐ろしい救世主/ トム・カストロ―詐欺師らしくない詐欺師/ 鄭夫人―女海賊/ モンク・イーストマン―無法請負人/ ビル・ハリガン―動機なき殺人者/ 吉良上野介―傲慢な式部官長/ メルヴのハキム―仮面をかぶった染物屋)/ 薔薇色の街角の男(薔薇色の街角の男)/ エトセトラ(死後の神学者/ 彫像の間/ 夢を見た二人の男/ 待たされた魔術師/ インクの鏡/ マホメットの代役/ 寛大な敵/ 学問の厳密さについて)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    世界悪人列伝といった趣きの掌編小説集。7人の人物の物語を扱うが、手法はそれぞれに少しずつ異なっている。これを読む契機になったのは、表紙にもなっている「不作法な式部官 吉良上野介」がどんなふうに描かれているかに興味を魅かれて。赤穂事件の全体像はともかく、細部では史実とも、また「忠臣蔵」ともあれこれと違っている。この事件はオランダ商館長ゴロウトによってヨーロッパに伝えられ、1871年の英語版をはじめ、ドイツ語やフランス語での出版もあった。内容は未見なのだが、おそらくボルヘスはこれらのいずれかによったのだろう。

  • コットン

    解説によればボルヘス最初の短編集(悪党列伝)のようです。『鄭夫人』の竜と狐のくだりが面白い。

  • kasim

    最初の作品、しかも一応は伝記エッセイということでボルヘス節は控えめ。日本人としてはもちろん吉良上野介に興味を惹かれるけど、解説にあるように正確な史実を書く気はどうもなさそう。女海賊、鄭夫人との決戦を控えた清の艦隊から、銀と朱の薄紙で作った無数の竜が打ち上げられる。夕暮れの海にひらひらと舞い落ちるそれを皇帝の慈悲の寓意と読んだ鄭夫人は投降する―このイメージの美しいこと。作者が種本として挙げているゴスの海賊史をたまたま持っているので、確認してみた。ない!ないですよ、そんなエピソード。

  • I (et al.)

    短編小説には殊の外、技巧という要素が重要になってくる。それはプロットであり、語り口であり、結末の妙であったりする。ボルヘスは初めて読んだが、彼の丹念な歴史の再話は、私たちの心を喜ばせるに足る巧みさをもって、精緻に編まれた物語たちを、もう一度立ち上げてくる。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    海音寺潮五郎の「悪人列伝」を彷彿とさせる作品。黒人奴隷を示唆した司祭、海賊行為から国の他国への略奪を手助けした女海賊及び水軍の妻、武士の風上にも置けない吉良など授業や文楽でも御馴染みの人物をからりとした物騒かつセンスのある言葉によって語られている。そのために妙に説得力があります。

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