ホルスト・ブレーデカンプ

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芸術家ガリレオ・ガリレイ

ホルスト・ブレーデカンプ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784782801741
ISBN 10 : 4782801742
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
原研二 ,  

Content Description

本書は初めて直接あるいは間接にしか伝わらなかったガリレイの月の素描を集成し新たに配列しなおしたものである。太陽の黒点をどう理解したものか、1611年から1613年に至るまで継続された分析もまた、優に200を超える素描や銅版画として年代順に配列してある。これによってドイツのイエズス会修道士クリストフ・シャイナーとガリレイによるアルプスをはさんだ論争が、日1日と映画のように追うことができる。ガリレイはこのとき画家仲間のロドヴィコ・チゴリの手助けを得ていた。本書によって著者はトーマス・ホッブスの『リヴァイアサン』に始まり(1999)、ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツの『モナドの窓』(2003)に続いて、図像の力を解する基本人物たちによる初期近世3部作を完結した。芸術史、科学史、哲学史にわたる類例のない、かくもマテリアル満載で、なおかつ議論の鋭角な仕事は、ここに大きな団円を迎えることとなった。

目次 : 導入:ガリレイの手/ 「ミケランジェロの再来」ガリレイ/ 文化批判としての明証性芸術/ 1600年前後の月/ 『星界の報告』の月/ フィレンツェ版素描/ 『星界の報告』MLの素描/ 『星界の報告』製作/ 太陽黒点の描写スタイル/ 反省、そして絵画の奨励〔ほか〕

【著者紹介】
ホルスト・ブレーデカンプ : フンボルト大学の芸術史家。ベルリン科学協会永久フェロー

原研二 : 1978年東京大学人文科学科大学院独文学博士課程中退。名古屋大学教養部ドイツ語講師。1981年ウィーン大学人文学部演劇学科留学(1983・9帰国)。1986年東京都立大学人文学部独文学研究室助教授。1996年東京都立大学人文学部独文学研究室教授。2007年大妻女子大学比較文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Galilei

    日本語版の出版に感謝です。ガリレオの精密な黒点のスケッチは、かなり困難な作業だったようだ。自作した望遠鏡の視界は、太陽面の半分しか見えないので、日周運動による移動を追う技術は習熟を要した。投影法の観測と思われるが、望遠鏡の操作に助手の補助の可能性も否定できない。△ 一方、ルネサンス末期の画家・ルドヴィゴ・チゴリのスケッチは、親友ガリレオから太陽観測を学んだ賜物で、「太陽面の赤道は、日周運動により角度が刻々と変化する」と教わった。△ 本書は、『星界の報告』(岩波新書)集録の,『太陽黒点論』が大変参考になる。

  • 毒モナカジャンボ

    幾何学をマスターし、該博な知識と相まって美術理論家として反マニエリスムの先鋒となるフィレンツェの愛郷者ガリレオ。しかしブレーデカンプはガリレオの芸術家としての本質をその卓抜した素描能力に見出す。それは眼と手の一致であり、思考優位の西洋哲学史観に対し視覚・造形の働きを復権させる試みである。望遠鏡は共同研究を、比較手法を、速度を生む。模倣は対象との距離があるほど良い。「自然は数学の言葉で書かれている」とは、自然と数学が一致していることを意味しない(ケプラーへの反目)。あくまで自然と真理を繋ぐのは手であった。

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