ホルスト・ブレーデカンプ

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ダ-ウィンの珊瑚 進化論のダイアグラムと博物学

ホルスト・ブレーデカンプ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784588009495
ISBN 10 : 4588009494
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

初期ダーウィンの進化モデルは、系統樹ではなく珊瑚であった。初期のスケッチや覚え書きの分析を通してその事実に迫り、自然科学におけるイメージの意味、知の構築においてイメージが持ちうる可能性を掘り起こす。

【著者紹介】
ホルスト・ブレーデカンプ : 1947年生まれ。ベルリン・フンボルト大学教授(美術史)。2003年から学術雑誌『知のイメージ世界』の編者もつとめている

濱中春 : 1969年生まれ。法政大学社会学部准教授(ドイツ文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • EnJoeToh

    面白い。

  • 毒モナカジャンボ

    現代でも定説としてダーウィンの進化論の内容を簡潔に表象している「樹」のイメージ。だが実際にはダーウィンは別の表象を思い描いていた。それは珊瑚だ……という話。『種の起源』における、ダイアグラムと、文章中の樹の比喩が意味論的に異なることを指摘するところが肝だと思うが、別の著書でガリレオ以降の科学が新発見をめぐる競争的な性質を帯びるようになったことが指摘されていたのを思い出すと、ダーウィンがウォレスの樹モデルに焦りを感じて珊瑚モデルを放棄するシーンもまた印象的。図像学の射程の広さをまた実感した。

  • あかふく

    進化というと樹のイメージが出てくるのはなぜか? 進化を示す図像が樹のようだと思われるからだ。しかしダーウィンはその樹のイメージを拒否し、むしろ珊瑚と重ねていたのだということを推測するのが本書。その珊瑚はまた、ブレーデカンプが専門とする16・17世紀にもつながるある「イメージ」に連なり、ダーウィンもその「イメージ」について語っていることが記されている。もう一点は、知について、言葉と図像のどちらで関わるかという違いについても示唆が述べられている(何故ダーウィンはダイアグラムに触れるとき樹を持ちださないのか)。

  • ☆☆☆☆☆☆☆

    進化論のダイアグラムをめぐる図像学。無限に複雑な対象をその対象の一部をもってイメージ化しようという、フラクタル的かつある意味では倒錯的な努力に強く興味を惹かれる。直訳調なのがちょっと残念かなぁ。

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