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夜明けまでに誰かが 創元推理文庫

ホリー・ジャクソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488135096
ISBN 10 : 4488135099
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

閉じこめられた6人。
生き残るには、
この中の「誰かが抱える秘密」
を暴かなければ――

『自由研究には向かない殺人』の著者が贈る、
極限状況下の傑作サスペンス!

高校生のレッドは友人3人、お目付け役の大学生2人とキャンピングカーで旅行に出かけていた。だが人里離れた場所で何者かに狙撃され、車に閉じこめられてしまう。午前零時、狙撃者から連絡が。その人物は6人のうちの誰かが秘密を抱えている、命が惜しければそれを明かせと要求してきた。制限時間は──夜明けまで。『自由研究には向かない殺人』の著者が贈る究極のサスペンス! 解説=大矢博子

【著者紹介】
服部京子 : 翻訳者。中央大学文学部卒業

ホリー・ジャクソン : イギリス、バッキンガムシャー出身の作家。子どものころから物語を書きはじめ、15歳で最初の小説を完成させた。ノッティンガム大学で言語学と文芸創作を学び、英語の文学修士号を取得。2019年に刊行したデビュー作『自由研究には向かない殺人』は英米でベストセラーとなり、2020年のブリティッシュ・ブックアワードのチルドレンズ・ブック・オブ・ザ・イヤーを受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    ようやく読んだ。ビップのシリーズとは基本設定をガラリと変えた単体作品であり、ワンアイデア勝負の中にも趣向が凝らされていて終盤の畳み掛け方はなかなか。ただし、登場人物が全員、あっちのシリーズに出て来たあの人やこの人にそっくりで、終わり方も既視感ありあり。それをマイナスと捉えるかは読み手次第。この先も同じこと繰り返すようならキツいかなというのが私の見解。先に書いたように終盤の展開はスピード感も意外性もあり楽しいが、狙撃手側がこんな回りくどいやり方をする蓋然性の乏しさには違和感残したまま終わってしまった。

  • タツ フカガワ

    キャンピングカーで出掛けた4人の高校生とお目付役の大学生カップルが携帯電話も繋がらない田舎道で突然銃撃される。襲撃犯は「このなかに、ある秘密を抱えている者がいる。その秘密を明かせば命は助けてやる」という。なかの女子高生のレッドは、13歳のとき、犯罪組織の捜査中に警察官の母が殉職。その死の10分前に交わした母との電話が誰にも言えない秘密となっていた。『自由研究には向かない殺人』三部作の著者によるサスペンス・スリラーで、ハラハラしっぱなしの550ページ、伏線回収もお見事。すでに名人芸ですね。

  • buchipanda3

    「夜はいつか終わる。朝はもうそこまで来ている」。最後までページを捲る手が止まらなかったサスペンス・スリラー。500頁越えも何のその。思わぬ危機にさらされた6人の混乱ぶりに一緒になってわたわたしていたら先へ先へと展開して気が付けば朝(エンディング)を迎えていた。最初は目的に向けて何とか一体になろうとした彼ら彼女らだったが…。オリヴァーの言動にはすっかり逆なでされたし、語り役のレッドも謎を隠すのを仄めかすのでムムッなったが、終盤に見せた行動、まさに主人公。最後はYA ミステリらしい妙味ある終わり方を味わえた。

  • ナミのママ

    夜の10時から明けがたまで、場所はキャンピングカーの中、主な登場人物が6人。その設定でこれだけ読ませるのはすごい。高校生の4人とお目付け役兼運転手の大学生2人の6人は、深夜にキャンピングカーのタイヤを撃ち抜かれ動けなくなる。トランシーバーで指示を送ってくる犯人。6人のうちの誰かを狙っている。次第にあらわれてくる6人の性格。これだけ1人の登場人物を嫌味に書いてしまうのもうまいな。中盤はなかなか進展せずにちょっと退屈したが、読み終わってみればなるほど。面白かった。

  • えにくす

    高校生のレッドを始めとする男女6人の若者が、キャンピングカーで旅行に出かける。だが山奥で何者かに狙撃されて立ち往生。閉じ込められた彼らの元に犯人から、「6人の中の誰かが抱えている秘密を明かせ」との指示が来た。タイムリミットは夜明けだ。リーダー格の男が最高に胸糞悪い。常に自分が有利になる判断をして間違っても開き直り、次々と独裁ぶりを発揮する。全読者はアイツに腹が立って、何とかしてくれと思うだろう。そして終盤に新たな事実が判明し、見事に引っくり返される。騙されること必至の、クライムサスペンスの傑作だ。★4.3

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