Product Details
ISBN 10 : 4779125650
Content Description
著者ホリス・ワトキンズは、1960年代の若い黒人たちを主な構成員とする学生非暴力調整委員会(SNCC)の複雑な内情、白人学生ボランティアの導入をめぐる指針の変容などを、他組織や社会とのかかわりをもたせながら赤裸々に語る。さらに、「公民権運動」という言葉はメディアの作った言葉として1960年代に限定して使いつつ、それよりも長期にわたる諸々の活動の実態を、公民権の新たな指導者育成組織サザーン・エコー創設とその今に至る活動なども射程に入れて、人が人として生きる生活感覚から深く詳らかに語る。21世紀の今もミシシッピ州で公民権の活動を続けるホリス・ワトキンズは、実践経験から知恵を練り上げる。その語りは、現代社会の差別や分断の諸問題を「自分で考えて新しい扉を開いてほしい」という、若者への強いメッセージである。
目次 : はじまり―主権・解放意識の種を蒔く/ マッコーム―年配者たちに勝る若者たちの運動/ ハティスバーグ―地元の人びとが手綱をとる/ 批判的思考を武器として/ 知られざる英雄たち―語り伝えて記憶に残すことの意義/ グリーンウッド―地獄の郡庁/ ホームズ郡―改革に立ち上がる農民たち/ 解放運動の多面性―自由の夏と自由学校と自由民主党/ 変化する戦術/ 真実を探求する―我が信仰と我が政治/ サザーン・エコー―指導者の育成
【著者紹介】
ホリス・ワトキンズ : 公民権活動家。1941年7月、ミシシッピ州の小作農民一家で12人の子供の末子として生まれる。1959年、メドガー・エヴァーズに誘われて17歳でNAACP(全国黒人向上協会)の地元青年部の会合に参加し、1961年に長距離バス差別撤廃運動や公民権活動家ボブ・モーゼズに触発されて、学生非暴力調整委員会(SNCC、スニック)のメンバーとなる。逮捕や投獄を経験しながらミシシッピ州での公民権をめぐる草の根的な活動を続け、地元でのヘッド・スタート教育事業やCCRなどでの活動を経て、1989年に指導者育成機関としてサザーン・エコーを共同で州都ジャクソンに創設して現在に至る
C.リー・マッキニス : ジャクソン州立大学講師。1960年代から2012年まで公民権・公立学校初等教育・民主党政治などに尽力したクロード・L・マッキニスSr.を父にもつ。自身は詩人・作家。公民権や人権を謳う詩作とその力強い朗読でも知られる。Black Magnolias Literary Journalの発行人兼編集者を務める
樋口映美 : 専修大学教授(アメリカ社会史・人種関係史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
