ホセ・アントニオ・タシエス

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名前をうばわれたなかまたち

ホセ・アントニオ・タシエス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784378041292
ISBN 10 : 4378041294
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世の中のよいことはみんな、他の人のため。ボクのためなんかじゃない。なぜなら、ボクには名前がないから…。ジャーナリストで画家でもある著者が、スペインの学校を舞台に描いた「いじめ」をテーマにした絵本。

【著者紹介】
タシエス作 : 1963年スペイン生まれ。大学でジャーナリズムを専攻し、社会問題に強い関心を持つ。1991年、スペインの青少年図書週間コンクールでポスターが第一位を獲得。1997年にはスペイン文化省の優秀児童書賞第二位を受賞。国際的にも2009年度ブラチスラヴァ世界絵本原画展(BIB)でグランプリにかがやくなど、ヨーロッパで注目されている絵本作家

横湯園子 : 1939年生まれ。元中央大学教授。専門は教育臨床心理学。臨床心理士。不登校、ひきこもり、いじめ、自殺、暴力、虐待などのカウンセリングを行う。子どもの権利のための国連NGO(DCI)日本支部副代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アサガオ先生

    名前をうばわれたなかまたち(;>_<;)「『ボクの学校は牢獄、毎日が地獄』◇『苛め』は陰湿で残酷。いつまでも、どこまでも『苛め』と言う名の人々が追い詰めてくる。◇『毎日息苦しくて、ぼこぼこにされて、友だちともケンカさせられたり、盗みも強要させられたり、恥ずかしい目にあわされたり』そんな経験を私もしてきたのでこの絵本の熱い想いが伝わってくる。◇『逃場なんてなくなって、死を覚悟する』想いもわかる。◇『誰かが手を差しのべるだけで救われる。だけどみんな恐がって近付かない。自殺者をこれ以上出してはいけない』」

  • テルテル

    私という存在を否定され、おもしろがれ、ストレスの発散の対象としか考えられない私の居場所は何処にも存在しない。家にいても、心は地獄そのもの。いじめてくる彼らの存在は心から消えない。目の前にいなくなってもどこまでも私を追い詰めてくる彼らは、やがて自殺という選択を私に与える。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』と共感できる。自殺を選択する彼の心には、私を支えてくれるものは存在しない。誰も信じられない。自分か生きていることを否定され、いじめをおかす彼らの存在を消すのは、やがて死であると悟ってしまう。許せない!

  • momogaga

    【大人こそ絵本】そのものズバリを描いている。どう解決するか?知っていても行動に移せない。人間の性。

  • gtn

    学校という閉鎖された空間で、いじめを行う者がいる。それをただ眺める者もいる。その子をいじめなかったら、次は自分にお鉢が回ってくるかもしれない、ちょっと変わった子だから等々、加害者や傍観者は弁明するかもしれない。だが、それは、日本に原爆を投下したおかげで終戦が早まったという言い分と同じ。「いじめを受ける者は全く悪くない。いじめる者が100%、1000%悪い」との先人の言葉が、今も胸の内にある。

  • とよぽん

    名前・・・それは、周囲から認められた固有の存在としての「証」だと思う。その証を奪われ、弱虫とか泣き虫とか酷い呼び方をされ居場所がなくなり・・・生きる辛さを解消する手段が、自ら「死」を選択し実行することしかない? いじめの問題を取り上げたスペインの絵本。中学校の図書室に入っている。多くの生徒に読んでほしい。

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