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ドン・フアン(本人が語る)

ペーター ハントケ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784384056020
ISBN 10 : 4384056028
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ドイツ文学界を代表する重鎮ペーター・ハントケの小説の邦訳。パリ近郊のポール・ロワイヤル・デ・シャンの庭。そこで宿屋を営む「私」によって語られる、7日間にわたり繰り広げられるドン・フアンと女たちの物語。

【著者紹介】
ペーター・ハントケ : 1942年オーストリア、ケルンテン州グリフェン生まれ。1966年に小説『雀蜂』でデビュー。同年、「47年グループ」プリンストン大会での批判的な発言で注目され、ドイツ、フランクフルトで上演された戯曲『観客罵倒』で一躍脚光を浴びる。その後現在にいたるまで、小説、戯曲の他、翻訳、ラジオドラマ、詩にわたって精力的な創作活動を続けている。1990年代にはユーゴスラビア紛争についてセルビア支持の発言によりマスメディアからの攻撃を受ける

阿部卓也 : 関西学院大学准教授

宗宮朋子 : 明治大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Vakira

    ペーターさんはオーストリア人、2019年のノーベル文学賞作家。2018年ノーベル文学賞のオルガさんが僕の壺だったので、新たな刺激求めて図書館リクエスト。4ヶ月待ちでやっと我が手に。題名であるドン・ファンは17世紀の伝説のプレイボーイ。美男で好色な放蕩的な人物。現在に本人が現れパリの宿屋へ宿泊、その前の1週間を回想する。恋におちるのは一瞬だ。視覚、聴覚、嗅覚。これで終わり。動物ならそういう事だ。情報の早い順、光、音、臭の順。まずは外観。五感のうちの味覚、触覚は使われない。この2覚は恋に落ちた後に感じ得るもの

  • Tadashi_N

    いつのまにか女性たちが吸い寄せられる、しかし女性たちにイザコザがない、不思議な世界。

  • miyu

    『それにしても、一人でうろついていたあの長い時代はやっぱりよかった。友人もなく、敵もなかった。誰も害しはしなかった。誰にも何も約束しなかった。誰にも何の義務も負わなかった。』  ハントケへのノーベル文学賞授与が多くの人に疑問視され批判されている理由の一つは、彼の作品のせいではなく彼がNATO空爆を非難し、当時の一方的な報道や世論に異議を唱えたからだろう。「勝利した側にも過ちはある」誰も口にせず、大多数の正義を前に押し黙るだけだった中、その主張を長きに渡って覆そうとしないハントケ。頑固だが惹かれてやまない。

  • エリク

    純文学的な感じの本です。

  • 松本直哉

    モーツァルトのドン・ファンは数えるzählen (カタログの歌)が本書の主人公は物語るerzählen 。対応する英仏語recount, raconter でも明らかなように、物語るとは数え直すこと。数えて終りではなく、もう一度、その一人一人に思いを致して、その時間を生き直す。「彼自身が語る」という副題の通り、全編が語りの時間の中にある。もはや誘惑者ではなく誠実に過去を語り、哀しみとともに過ぎ去った人々を思う。戦争や津波の死者をただ数えるのではなく、数え直すこと、それが、彼らへの誠実な態度なのかもしれない

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