Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• starbro

  読了日：2021/06/03

  「2020年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を受賞したペク・ヒナ、２作目です。本書は、ロマンティックなファンタジー絵本、これからの季節に相応しい、絵も美しく夢のある素敵な絵本でした。新作ではなく初期の作品の初翻訳のようです。 https://www.bronze.co.jp/books/9784893096906/

• のっち♬

  読了日：2023/07/31

  眠れない熱帯夜にお月さんから落ちてきた雫でシャーベットを作って配るおばあさん。月が溶けて難民と化したうさぎが訪ねてきたり、月見草と呼応させたりと超展開の風流さもさることながら、紙に書いた絵を切り取って撮影する独特の表現がユニーク。ファンにとっては人形いたずら作家に進化する以前の2010年発刊という意味でも資料的価値のある作品になりそう。マンションの部屋ごとの生活感が仔細で、LAメタルのポスターや固定電話など作者の育った1980年代の空気を感じさせる。おばあさんの屈託のなさと長谷川の関西弁翻訳の相性は安定。

• KAZOO

  読了日：2024/03/15

  ペク・ヒナさんの紙粘土らしき人形を使ったものではなく、今回は集合住宅を写真にして、登場人物たちを紙で切り抜いた狼(あるいは犬)らしきものに仕立て上げています。子供が本当に喜びそうな感じです。お月様がシャーベットになってしまいなくなり月のウサギたちが困ってしまいます。ただまた元どおりになる様子が楽しく語られています。

• シナモン

  読了日：2022/04/25

  暑い夜、溶けてしまった月のしずくを集めてシャーベットに…。細部まで緻密に作り込まれた集合住宅はミニチュアアーティストMozuさんの作品を思わせます。幻想的なお話とリアルさ、関西弁が混ざりあった不思議な世界観を楽しめました。とても良かったです。

• seacalf

  読了日：2022/03/24

  読メで好評価なので気になっていた絵本。不思議な独特の世界観で魅了してくれる。お隣韓国の作家さんの作品だけど、舞台となっている集合住宅は日本に似て親近感が湧く。お月さんのシャーベットも、つめとうてあま〜いゆめも、夢があってすごくいい。関西弁の翻訳もうまいこと合っているのがまた良し。このお月さんの明るさの質感はどうやって表現したんだろう？という疑問はメイキングを見て納得。ペク・ヒナさん、他の作品も良いみたいので追うのが楽しみ。国によって色々な見え方をするお月さまだが、韓国でもうさぎがいると信じられているのね。

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