ベン・マッキンタイアー

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Kgbの男 冷戦史上最大の二重スパイ

ベン・マッキンタイアー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120053108
ISBN 10 : 4120053105
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

核戦争を回避させた老スパイは現在、英国で24時間警護を受けながら、名前も身分も偽った孤独な生活を送っている。ゴルジエフスキー本人のインタビューとMI6で工作に関わった面々の証言から、大胆にして危険極まりない諜報半生を辿る。

目次 : 序 一九八五年五月一八日/ 第1部(KGB/ ゴームソンおじさん/ サンビーム/ 緑のインクとマイクロフィルム/ レジ袋とマーズのチョコバー/ 工作員「ブート」)/ 第2部(隠れ家/ RYAN作戦/ コバ/ ミスター・コリンズとミセス・サッチャー/ ロシアン・ルーレット)/ 第3部(ネコとネズミ/ ドライクリーニングをする人/ 七月一九日、金曜日/ フィンランディア)/ エピローグ(「ピムリコ」のパスポート)

【著者紹介】
ベン・マッキンタイアー : イギリスの新聞タイムズでコラムニスト・副主筆を務め、同紙の海外特派員としてニューヨーク、パリ、ワシントンでの駐在経験も持つ

小林朋則 : 翻訳家。筑波大学人文学類卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • harass

    いつか読まないとなと思っていた著者の最新作を偶然手に取る。80年代冷戦下、KGBの有能な上級情報員は祖国に幻滅し、二重スパイとなり、西側に情報を送り続けていた。KGBロンドン支局長まで出世したが、直後に突然にモスクワに戻る命令が。英国情報部は最悪の事態として想定していた、彼の脱出計画を実行することになった。600ページ超えだが一気に読んでしまった。書き方が小説のようで読みやすく非常にスリリング。まあそのせいで本が分厚くなるのだが。2019年英国シルバーダガー賞ノンフィクション部門の大賞受賞。ぜひおすすめ。

  • Panzer Leader

    大物二重スパイといえばキム・フィルビーが有名だが、本作はイデオロギー的信念からMI6のダブルスパイとなったKGBのエリート情報部員ゴルジエフスキーの評伝。多くの資料や本人含む東西関係者へのインタビューから彼の生まれからどのように転向したか、冷戦終結のきっかけを作り米ソ核戦争の危機を回避させた手腕、そしてKGBに二重スパイと見抜かれた後のソ連からの脱出行を描く。スパイ小説以上にハラハラドキドキする展開で手に汗を握らせるスパイ・ノンフィクションの傑作。

  • とくけんちょ

    冷戦時代、歴史を動かしたスパイ。多少の脚色はあるだろうが、西と東でこんなことが行われいたんだなと思うと恐ろしい。そんじょそこらの架空のエンタメより、よっぽどハラハラドキドキ、スリリングである。手に汗握る局面の連発。ただ裏切り者は、それ相応の報いがあって、幸せにはなれない。余韻に一抹の悲しさも残る物語。

  • yasunon

    相性:★★★★☆ 抜粋:ソ連人は自由に生き、読みたいものを読み、バッハを聴けるようになると思っていた。 所感:私には分からない。自分のしていることが上司に見つかると首になる…どころか、拘束、尋問され、最後には処刑されるという恐怖下での生活を、どんなメンタルだと耐えられるのかが。KGBのスパイ、主人公のオレークは祖国の国民に豊かな生活を送って欲しいと願った。国と組織、そして結果的には家族をも裏切りながら。ソ連に呼び戻されてからは手に汗を握る展開で、寝不足になりながら読み進めた。エイムズのクズっぷりも見もの。

  • こばまり

    到底常人には務まらない職業だ。とても心身が保たぬ。そして一括りにスパイといっても金で転がる奴もいれば、大義を貫く人もいる。読んでいる最中にジョン・ル・カレの訃報や、本書の主人公とは正反対の立場の伝説的二重スパイ死去の報に触れる。

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