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メトロポリス興亡史 ウルク、バビロンからローマ、バグダット、ニューヨーク、東京、そしてラゴスまで

ベン・ウィルソン

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791775453
ISBN 10 : 4791775457
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
森夏樹 ,  

Content Description

都市と人類の六〇〇〇年。人類は戦争や災害や疫病などの困難に襲われながらも、何度も都市に住むことを試みてきた。ときに多くの犠牲をともなうかたちでその試みは失敗し、隆盛を極めたあまたの都市が放棄されてきた。しかし、一方で都市では、高度な知識や文化、資本主義経済、人や物や情報の複雑なネットワークといった多くのものが育まれた。二〇二五年には世界の主要な四四〇都市が世界全体のGDPの半分を生み出すことになると予想されている。人びとはなお都市に集まりつづけているのだ。人類は都市にどのような夢を見たのか。そして、その行きつく先はどこなのか。常に実験室であり、歴史を動かす場であった都市をめぐる壮大な人類史。

目次 : 序 メトロポリスの世紀/ 都市の夜明け―ウルク(紀元前四〇〇〇‐一九〇〇)/ エデンの園と罪の都市―ハラッパとバビロン(紀元前二〇〇〇‐五三九)/ コスモポリス(国際都市)―アテナイとアレクサンドリア(紀元前五〇七‐三〇)/ 帝国の巨大都市―ローマ(紀元前三〇‐紀元五三七)/ ガストロポリス(食都)―バグダッド(五三七‐一二五八)/ 戦都―リューベック(一二二六‐一四九一)/ 世界都市―リスボン、マラッカ、テノチティトラン、アムステルダム(一四九二‐一六六六)/ 社交的なメトロポリス―ロンドン(一六六六‐一八二〇)/ 地獄の門?―マンチェスターとシカゴ(一八三〇‐一九一四)/ パリ・シンド口ーム―パリ(一八三〇‐一九一四)/ スカイスクレイパー・ソウルズ―ニューヨーク(一八九九‐一九三九)/ 壊滅―ワルシャワ(一九三九‐四五)/ 郊外の音―ロサンゼルス(一九四五‐九九)/ メガシティ―ラゴス(一九九九‐二〇二〇)

【著者紹介】
ベン・ウィルソン : 1980年生まれ。イギリスの作家、歴史学者。ケンブリッジ大学で歴史学の修士号を取得。サマセット・モーム賞を受賞した『自由の代償(What Price Liberty?)』、サンデー・タイムズ紙のベストセラー『深海の帝国―イギリス海軍の興亡(Empire of the Deep:The Rise and Fall of the British Navy)』など、高い評価を受けた5冊の本の著者。テレビ界で活躍する一方、数カ国でラジオ放送を行い、『タイムズ』『デイリー・テレグラフ』『プロスペクト』などに定期的に寄稿している

森夏樹 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 塩崎ツトム

    都市には二つの設立・発展・衰退の形がある。それは権力者による都市計画や外部からの戦争による破壊というトップダウン式のものと、それから市民のボトムアップのもので、この二つを分かつのは富を持っているのが権力者か市民かという違いである、多分。それにしてもロサンゼルスの郊外スプロール化は神の見えざる手、つまり資本主義的要望ではなく、冷戦という時代による国策――つまりトップダウン式の膨張というのは知らなかった。

  • hyotan

    大部だが、翻訳が非常に読みやすい。東京の独立した章はないけれど、そこここに東京のユニークさについて語られている。都市の継続・繁栄は、人々の意思というものに依っている。すごく新しい話があるわけではないが、人間文化を都市の観点から再整理してスッキリさせた感じ。

  • 黒胡麻

    サブタイトル通り、歴史上登場した様々な都市を順にたどりながら、各都市が内包するテーマを論じていく内容。一つの都市が繫栄し絶頂を極め、やがて衰退すると、世界の別の場所で新たな都市が勃興していく。長々と名詞を列挙する独特の文体が読みにくいが、文章に勢いがあり分厚いわりにぐんぐん読まされた。 庶民たちによる無計画な発展と、上から都市計画がダイナミックに相互作用しているときに都市は急成長する。雑多さを規制すると創造性を枯渇させかねない。

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