ベンジャミン・リー・ウォーフ

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言語・思考・現実

ベンジャミン・リー・ウォーフ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061590731
ISBN 10 : 4061590731
Format
Books
Publisher
Release Date
May/1993
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 松本直哉

    ネイティブアメリカンのホーピ族の言語には同時性の観念がなく、時間は距離に置き換えられて、遠くの村に今起こっていることは、距離をへだてることによって過去の出来事となる。それはたとえば、いま空に見えている星の光は過去のものであるのと似ているだろうか。真の意味の同時性はいまここで私に見えているものだけで、それ以外はあえていえば非現実。衛星中継は、世界のどこかで今も戦争が続いているのを教えるが、しかしそれがなければ私たちは何も知らない。知らないことを知っているようには言わないホーピ族の潔癖な思考様式にあこがれる。

  • isao_key

    サピア=ウォーフの仮説で知られるウォーフの特に仮説に関係深いと思われる論文を訳してまとめられている。ウィキペディアによるとこの仮説は「どのような言語によってでも現実世界は正しく把握できるものだ」とする立場に疑問を呈し、言語はその話者の世界観の形成に差異的に関与することを提唱する仮説とある。本書でも「この意味という要因がもっとも明瞭に見てとれるのは、その場面にふつう適用される名称や言語的記述と結びついている」と書いている。驚くべきはウォーフはMITを卒業後、22年間優秀な火災防止検察官として働いていたこと。

  • iwri

    サピア=ウォーフ仮説の妥当性についてはともかくとして、ウォーフの言語観がその起源をルルス主義やカバラに遡ると言われるノヴァーリスの言語観に近い点に驚いた。解説でもフンボルトやヘルダーの名前が挙げられているし、ウォーフ自身がウスペンスキーや神智学に言及していることからも、彼がそういった思想潮流に近いところにいたことは確かなように思う。ある種、神秘主義的な言語観にかなり近い言語観であると感じた。

  • roughfractus02

    火災保険の防火技師だった著者は、言葉の誤解から火災事故が起こることから言語人類学者サピアの講義を受講したという。人類学的文化相対主義の立場から言語は長年の人々の直観の集積と捉えたサピアは、言語と文化の密接な関係を強調した。一方著者は本書で個々の話す言語が個々の考えに影響するとし、心性と言語の関係に師の考えを転換する。アメリカ英語と中米の言語(ホーピ語、ナワトル語、マヤ語)の音韻や時空概念の対照から師の考えを言語学に集約したサピア・ウォーフの仮説は、その相対主義の難題から共通パターンの探究に向かう道も開く。

  • 嫁宮 悠

    サピア=ウォーフの仮説で知られる、言語的相対論に関する論文七本。現実世界は言語によって分割されるが、その分割のあり方は各言語ごとに異なる。分割のあり方を解明することは、延いては言語使用者の「精神」解明へと繋がる、といった内容。これは色彩のスペクトルをどこで分割するかが、民族によって異なることと似ている。英文法に関する記述は日本人には馴染みが薄く難解だったが、日本語について触れられている箇所もある。「日本は山が多い」という文章は、英語に直訳できないとのこと。本文について現代的な解釈を加えた解説も興味深かった

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