ベルンハルト・シュリンク

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階段を下りる女 新潮クレスト・ブックス

ベルンハルト・シュリンク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105901394
ISBN 10 : 4105901397
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

出張先のシドニーで突然再会した一枚の絵。一糸まとわぬ姿で階段を下りてくるのは、忽然と姿をくらました謎の女。企業弁護士として順調に歩んできた初老の中に、40年前の苦い記憶が甦る。あの日、もし一緒に逃げることができていたら…。孤絶した海辺の家に暮らす女を探し当てた男は、消したくとも消せなかった彼女の過去を知る。―自分の人生は本当に正しかったのか?男は死期が迫る女に静かに寄り添い、残された時間を抱きしめながら、果たせなかった二人の物語を紡ぎ始める。一枚の絵をめぐる、哀切なラブ・ストーリー。人生の終局の煌めきを描く、世界的ベストセラー作家の新境地。

【著者紹介】
ベルンハルト・シュリンク : 1944年ドイツ生まれ。小説家、法律家。ハイデルベルク大学、ベルリン自由大学で法律を学び、ボン大学、フンボルト大学などで教鞭をとる。1987年、『ゼルプの裁き』(共著)で作家デビュー。1995年刊行の『朗読者』は世界的ベストセラーとなり2008年に映画化された(邦題『愛を読むひと』)。現在、ベルリンおよびニューヨークに在住

松永美穂 : 1958年生まれ。早稲田大学教授。訳書にベルンハルト・シュリンク『朗読者』(毎日出版文化賞特別賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    シュリンク2作目。この作家と私のもつ波長がズレているのかもしれない。イレーヌに魅力を感じられず、彼女の行動も身勝手としか思えず。後半ではずっと村上春樹の作品が浮かんだ。去る女は戻ってきて、男はそれを許容し、そして語る。私はハルキストではないが、村上作品では女に魅力がなくとも身勝手でも、それを受けとめる男に反発を覚えはしないのだが。『朗読者』を読んだ時に感じた欺瞞がここにもあるように思えるからかな。この作家はもう手に取らないと思う。裏表紙にラストが仄めかされているのもどうなんだろう(これは出版社に対して)

  • KAZOO

    この作者のものにしては少し青っぽいといったほうがいいのかもしれません。出口さんがすごくほめられているせいか(ほめすぎではないかと思いますが)結構この作者のものにしては読まれている気がしました。ひとつの絵が主題となってこの語り手の回想や現在での話しにつながるのですが、もう少し厳しい面があってもという気がしました。

  • 優希

    40年という空白の時間と対峙していく記憶が美しかったです。孤絶していた女性との再会は、消せない過去を見つめることになるのが刺さりました。自分は正しかったのかという問い、死期迫る女性に寄り添う時間。2人の物語が紡ぎ始められたとき、階段を降りるというモチーフが流れていくのを感じました。絵画的で静かな愛の物語だと思います。

  • どんぐり

    ベストセラー『朗読者』で知られるベルンハルト・シュリンクの最新作。ドイツから仕事で訪れたオーストラリアのアートギャラリーで、世界的に有名な画家の描いた一枚の絵と再会する主人公の弁護士。その作品には、階段を下りようとする全裸の女性が描かれており、絵のモデルとなったイレーヌと共に40年前に行方不明になっていた。彼にとってイレーヌは、「若いころの小さな敗北」として過去の克服されない小さなトゲとなって常に人生につきまとい心を苦しめる存在だった。これは、その過去の苦い経験からイレーヌを探し出し、人生の終焉を迎える女

  • のぶ

    この本は二部構成になっているが、第一部では物語がどんな方向に向かうのか分からず、戸惑いながらの読書となった。語り部の男が、出張中のオーストラリアでのある絵画との出会い。いろんな人との関わり合い。作品で何を描こうとしているのかが分かり辛かった。第二部では病気で余命が長くない妻、イレーヌへの介護や看病の話が中心になってくる。その姿は死があるから生が輝くと思えるような描写だった。全体を通して見えたのは長年連れ添った夫婦の一つの生き方の物語だった。

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