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苦悩する男 上 創元推理文庫

ヘニング・マンケル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488209216
ISBN 10 : 4488209211
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

刑事クルト・ヴァランダー59歳。同じ刑事の道を歩む娘のリンダに子どもが生まれた。リンダのパートナー、ハンスの父親のホーカンは退役した海軍司令官、母親のルイースは元教師だが、突然ホーカンが姿を消してしまう。家族は原因に心当たりはないというが、ヴァランダーは以前パーティーで会ったホーカンの様子にどこか違和感を覚えていた。北欧ミステリの金字塔シリーズ最終巻。

【著者紹介】
ヘニング・マンケル : 1948年スウェーデン生まれ。作家、舞台監督、劇作家。“刑事ヴァランダー・シリーズ”の第1巻『殺人者の顔』でガラスの鍵賞を、第5巻『目くらましの道』でCWA賞のゴールドダガーを受賞、他に児童書やエッセイなども書いた、人気実力ともに北欧ナンバーワンの作家である。2015年没

柳沢由実子 : 岩手県生まれ。上智大学文学部英文学科卒業、ストックホルム大学スウェーデン語科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のぶ

    まだ上巻を読む限りだが、クルト・ヴァランダーのシリーズはこれが最後だと思うと、特別の感慨が湧いてくる。クルト・ヴァランダーもすでに59歳。糖尿病を抱え仕事を遂行している。物語はヴァランダーの娘、リンダに子供が誕生するところから始まる。リンダのパートナー、ハンスの父親のホーカンが誕生パーティの三ヶ月後に姿を消してしまう。失踪にはホーカンの妻が関わっている事が明らかになってくる。その先、マンケルの作品は本国を飛び出し、大きなスケールになってくる。この先、下巻でどんな話が待っているのか?感想はその後で。

  • ふう

    上下巻700nの長い作品を読み終えて、どう感想を書けばよいのか考え込んでしまいます。作者ヘニング・マンケルも主人公ヴァランダーもいなくなってしまいました。これまでの作品でも心身の不安定さがたびたび描かれてきましたが、今回は脳の不安も加わって、事件よりこちらの方が怖いくらいでした。 続きの感想は下巻で→

  • キムチ

    北欧の帝王のラストとあって読むせいか、終始 背後にモノ哀しさが付きまとう。しかもアルツハイマーの進行が伺える様な展開・・事件が展開するにつれ 記憶の扉が徐々に閉じて行く感覚は痛く辛い。冒頭でのやり取りー首相が激怒し 遡る20年前。虚実ないまぜとなった「とある出来事」〜潜水艦座礁が絡んでいる?事とリンダの義父母夫妻の失踪自殺がどう結びつくのか・・下巻に行くしかないな。舞台の2007年のマンケルの精神状態とヴァランダーのそれがシンクロしている感覚になるのは何故❔マンケルが乗り移っているかのようにも感じられた

  • azukinako

    読まずに大事にとっておこうかとも思ったが、はやる心を抑えきれず手を出した。ヴァランダー60歳、還暦。孫も産まれた。読み始め早々にヴァランダーが失敗する。このエピソードに打ちのめされた。最後で私はこのアクシデントを受け入れなきゃいけないのか、たぶんそうなるであろうことを思うと落ち込んだ。事件はリンダのパートナーの父親の失踪。マンケルの物語はスウェーデンを超えて世界スケールになるのはいつも通り。冷戦時代というのは北欧ではよく上げられるのか。インドリダソンの「湖の男」を連想した。

  • タツ フカガワ

    娘リンダがヴァランダーには初孫となる女児を出産する。夫ハンスの両親は元海軍司令官だったホーカンと元教師のルイースで、人付き合いの苦手なヴァランダーだが、ホーカン夫妻に好感を持つ。ところがある日、ホーカンが散歩に出たまま失踪、2か月後,妻ルイースも姿を消す。シリーズ9作目にして最終巻は前作から10年後という設定で、イースタ署ではマーティンソンとニーベリがちらっと登場するくらいで警察小説の陰が薄いのが寂しい。ヴァランダーは職務とは別にホーカンたちの行方を追うが、なにやら謀略小説の匂いが強まったところで下巻へ。

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