プラダン・ゴウランガ・チャラン

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世界文学としての方丈記 日文研叢書

プラダン・ゴウランガ・チャラン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784831877567
ISBN 10 : 4831877565
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2022
Japan

Content Description

“日本三大随筆”から、世界文学の最高峰へ。夏目漱石や南方熊楠の英訳によって、世界にその名を知らしめられた、鴨長明の『方丈記』。翻訳・翻案を経て、世界文学の最高傑作の一つとして受容されていった過程を、初めて考究した書。

目次 : 世界文学としての『方丈記』―古典文学の新たな可能性に向けて/ 第1部 日本国内における『方丈記』の受容(成立から明治初期までの『方丈記』受容の概要)/ 第2部 自然文学作品としての『方丈記』―夏目漱石の「英訳方丈記」を中心に(開国後に欧文で見る『方丈記』―ジェームス・メイン・ディクソンを中心に/ 夏目漱石と『方丈記』の最初の外国語訳への挑戦―詩人化された鴨長明/ 漱石とディクソンの『方丈記』英訳の比較検討―在日西洋人が見た鴨長明)/ 第3部 19世紀末・20世紀初頭の英語圏における『方丈記』の流通と受容の諸相(日本からアメリカへ―Sunrise Storiesに見る『方丈記』/ アメリカからイギリスへ―南方熊楠・ディキンズの『方丈記』共訳とその受容/ 英詩人バジル・バンティングの見た『方丈記』―Chomei at Toyamaを中心に)/ 夏目漱石と文学作品の歴史性

【著者紹介】
プラダン・ゴウランガ・チャラン : 1978年インド生まれ。2013年インド・デリー大学東アジア研究科修士課程修了。2019年総合研究大学院大学国際日本文化研究専攻博士課程修了。博士(学術)。専門は日本文学・日本研究。日本古典文学の国際的な展開と流通をはじめ、翻訳論や世界文学論に関する研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • takao

     漱石による英訳、熊楠による英訳 学位論文がもと

  • 鴨長石

    方丈記がこんなにも世界に広まっていたとは知らなかった。漱石が英訳をしたのは堀田善衞で知っていたが南方熊楠も訳していたとは驚きだった。ワーズワスやルソーと比較されたりするなど、翻訳文学はやはり翻訳先の文化を前提とした受容をされる。その一方で普遍性も持つからこそ各国での翻訳欲を引き起こすのだろう。日本国外で生まれ育ち、日本語を母語としない著者が、このテーマの研究に携わり、本書を書き上げたことに何よりも感銘を受けた。

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