Product Details
ISBN 10 : 4560091293
Content Description
国際関係において、「制裁」は相手に負荷をかけることで譲歩を引き出し、国家の目的を達成するための手段である。なかでも頻繁に用いられる経済制裁は、国家や地域・国際機構などが主体となって行使される。近年では、自由や人権、民主主義といった普遍的な価値を蔑ろにする国家や企業、個人に対しても制裁が科されるようになってきた。なぜこれほど頻繁に制裁はおこなわれるのか。そもそも、その効果はあるのか。本書は、制裁に関する多くの謎に理論と実践の両面からアプローチし、複雑な国際関係をより深く理解するための一冊である。
目次 : 国際関係理論と外交戦略の謎/ 第1部 学術的な議論と課題(経済制裁―「何を」「誰が」「なぜ」「どのように」/ 制裁は効くのか?―成功を測る/ 制裁の成否を説明する)/ 第2部 主なケース、理論、政策(歴史的視点―過去の制裁ケースからの教訓/ アメリカ―外交戦略と国内政治/ 中国による制裁の行使/ ソ連/ロシア―エネルギー・パイプラインとその他の制裁/ 国際連合と欧州連合―多国間制裁および地域制裁)/ 制裁理論と制裁政策
【著者紹介】
ブルース・W.ジェントルスン : 1951年、米ニューヨーク生まれ。1975年、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)にて修士号、1983年、米コーネル大学にて博士号を取得し、現在はデューク大学公共政策教授、政治学教授。「ブリッジング・ザ・ギャップ(Bridging the Gap)」のシニアアドバイザーでもある。受賞歴に、「1985年米国政治学会ハロルド・D・ラスウェル賞」(博士論文)、「2018年APSA国際安全保障部門ジョセフ・J・クルーゼル賞」などがある。アメリカ外交政策や国際関係論に関する著書・編著が多数ある
本多美樹 : 1964年、東京生まれ。成蹊大学卒業後、英字紙『ジャパンタイムズ』記者を経て、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科にて修士号(国際関係学)・博士号(学術)を取得。早稲田大学社会科学総合学術院准教授を経て、法政大学法学部国際政治学科教授。専門は、国際関係論、国際機構論、国連研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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