ブライアン フェイガン / 東郷えりか訳

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古代文明と気候大変動

ブライアン フェイガン / 東郷えりか訳

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309463070
ISBN 10 : 430946307X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

地球は一万五〇〇〇年前、氷河時代を終えて温暖化を迎え、人類は“長い夏”に育まれてきた。絶えず変動する気候に翻弄されながら、古代文明はいかにして生まれ、滅びたか。気候学の最新成果を駆使し、その興亡史を鮮やかに描き出すとともに、洪水や干魃などの大災害に対する現代文明の脆弱さに警鐘を鳴らす、壮大な人類史。

目次 : もろくて弱い世界に足を踏み入れて/ 第1部 ポンプとベルトコンベヤー(氷河時代末期のオーケストラ―一万八〇〇〇年〜一万五五〇〇年前/ 処女大陸―一万五〇〇〇年〜一万三〇〇〇年前/ 大温暖化時代のヨーロッパ―一万五〇〇〇年〜一万三〇〇〇年前 ほか)/ 第2部 何世紀もつづく夏(大洪水―紀元前一万年〜前四〇〇〇年/ 干ばつと都市―紀元前六二〇〇年〜前一九〇〇年/ 砂漠の賜物―紀元前六〇〇〇年〜前三一〇〇年)/ 第3部 幸運と不運の境目(大気と海洋のあいだのダンス―紀元前二二〇〇年〜前一二〇〇年/ ケルト人とローマ人―紀元前一二〇〇年〜前九〇〇年/ 大干ばつ―西暦一年〜一二〇〇年 ほか)

【著者紹介】
ブライアン・フェイガン : イギリス生まれ。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校の人類学名誉教授。考古学関連の著作を多数発表している

東郷えりか : 上智大学外国語学部フランス語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アナクマ

    ヒトは土から離れられないから、気候変動の影響は甚大。あまたの悲劇を越えてヒトは増加した。中央集権化と土地の組織化、都市化であり、小規模分散、多様性、相互扶助。要はあらゆる方法でだ。今後はわからない。◉あれこれ下書きをしてみたが結論はこうだ。「川の流れを妨げる流木をどかそうとしている老人のように」生きる以外になにができるというのか(池澤夏樹)。こうした理路整然とした悲観的観測に惹きつけられる理由が我ながらわからない。それでもヒトは生きてきた、という希望があるからかもしれない。でもやるんだよ。311に読了。

  • アナクマ

    私たちは悲しいほど環境依存的である。「気候変動とかかわるなかで、たびたびもろくて弱い世界の入口に達し、それを乗り越えてしまった」物語。◉7章前半_メソポタミア。8200年前からミニ氷期の大惨事。それが終わる7800年前頃から定住地が確認できる。5800年前からは地軸変化による厳しい乾燥化。まさに『三体』世界!◉ユーフラテス川から取水する灌漑システムが枝葉のように延伸し、水利管理の要衝では都市化が進む。ウルク(やウル)では分業が発達(「最初の官僚」「大きな作業班」「家族農場」「もたない貧困者」など)。

  • アナクマ

    7章後半_4200年前、北方の火山噴火による寒冷化と278年間の干ばつでアッカド帝国は崩壊し、チグ・ユーフ両河川南部へ難民とヤギの群れが押し寄せウルも崩壊した。やがて再興するのだが「中央集権化と土地の組織化という戦略は、情け容赦ない世界にたいする最良の防衛手段だったのである」◉序-1章_それは「小規模の災害にたいする万全の対策として興隆した都市は、より大きな災害にはますます脆弱に」なるというパラドキシカルな取引き。恩恵の範囲が広がるにつれて万が一のときの被害規模も増大する——農耕、堤防、原発、みなそう。

  • bapaksejahtera

    完新世(沖積世)の前辺り、氷河期が終わり幾つかの小氷期の到来によって、人類の歴史がいかに影響を受けたかを、ダイナミックに叙述する。北米の氷河が溶け出し、今日の五大湖辺にあった巨大な淡水湖が決壊、大西洋に流れ出た事により、海流の劇的な変化が生じ、ヤンガードリアス氷期が出現する。この他ユーフラテス地域での人口増が農業を齎すという意外な事実も興味深い。記述は中東、南北アメリカからアフリカに及び、最後にヨーロッパに至る。「人類の運命」とあるが、インド以東のアジアは人類史に含まれないようで、いかにも西洋人の史観だ。

  • にゃんにゃんこ

    地球の気候は一定ではなく、大きな変動があって現在に至る。直近の数万年であっても、気候は大きく変動し、人類の文明を度々崩壊させた。気候の大変動には人間は無力である。地球の三分の一を氷が覆う氷河期が数万年続いたら、現在の私達の文明も跡形もなく消滅するだろう。面白さ50

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