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水妖記 ウンディーネ

フーケー

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003241516
ISBN 10 : 4003241517
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2010
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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古典なのでやや読みづらい感は否めないが、...

投稿日:2021/04/25 (日)

古典なのでやや読みづらい感は否めないが、伝承を元にした悲しくも美しい悲恋の物語になっている。「あの人を涙で殺しました」という印象的なセリフがずっと心に残っている。

forest さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • syaori

    ドイツ・ロマン派の名作。魂を持たない水の精ウンディーネと騎士のロマンスを追って物語が進みます。本書の魅力は、無邪気な子供のように「何を恨むということもなく、楽しく暮らして」いたウンディーネが、愛により魂という「重い荷物」を得て愛の悲しみや苦しみも味わうことになるその対照と、それも含めて捧げる可憐な愛で、彼女が最後に騎士にもたらす甘美な接吻とともに印象に残ります。同時にそんな彼女が「誠のある魂」を持つ者にとっては「どんなことも幸福にな」るのだ言い、愛と生の苦しみを汲み尽くそうと臨む姿勢に鼓舞もされました。

  • 彩菜

    魂を持たない水の精が一人の騎士と出会い、愛され、魂を得る。けれど騎士の裏切りにあい、彼に死の裁きを下す。…内容の重さに比して物語はなんと軽く流れてゆくのでしょう。悔いても復らぬ時の流れのように、愛も悼みも刻々薄らいでゆく人の心の移ろいのように。そして何より愛の喜びと愛の悲しみは同じ根の姉妹だと、愛の悲しみによる涙もまた幸福の涙だと言える水の乙女の淀みのない晴れやかな心のように。この心が、騎士への死の裁きさえ優しい愛の営みへと変えてしまい、この物語を水泡のように儚く可憐なものにしてしまう。美しいな。

  • 美しくもかなしい異類婚姻譚。個人的には、魂をもつ前の自由奔放で喜怒哀楽あるウンディーネに好感をもった。魂をもったあとの、静かで心やさしい彼女も魅力的だけれど、どちらかというと慎ましく生きてきた自分自身と重ねてみえたか、ワガママなウンディーネを羨ましく思った。描写が美しく、水を題材としたお話なので、季節にも相応しい一冊かと。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    「蜘蛛女のキス」の布教している文学研究会の文学少女の後輩とその本のことで盛り上がった時に「お勧めの本はある?」と尋ねた所、「シラノ・ド・ベルジュラック」と共にお勧めされました。恋をしたことがないために魂を持たずに子供のように無垢な残酷さを持っていたウンディーネは騎士に恋すると一途な少女となるのが可愛らしいです。その分、騎士がウンディーネのかつていた世界が理解できずに彼女を裏切る。「人魚姫」、「人魚と赤い蝋燭」のように人に憧れた水に属する者は人から想いを理解されず、裏切られなければならないのでしょうか。

  • いりあ

    ドイツ人作家、フリードリヒ・フーケが1811年に発表した幻想譚です。いくつかのオペラやバレエの原作になってます。水の精霊ウンディーネと騎士フルトブラントの恋とその結末を描く、いわゆる異類婚姻譚になってます。岬で過ごしてた頃の天真爛漫なウンディーネがとても可愛らしいです。ラストの悲しい終わり方も余韻があって良いです。物語の後半は、ウンディーネの純真や清らかさを強調するためなのか、騎士フルトブラントや恋敵ベルタルダがかなり悪役に描かれているのがちょっと気になるところです。ライトノベルっぽい感じがする。

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