ジーン・ハックマンが走りに走りまくって敵役を撃ち殺すラストシーンが心に残る。1作目が興行的にも成功したにもかかわらず、当時この2作目の評判が芳しくなかったのを記憶しています。私はこの作品の監督ジョン・フランケンハイマ―の男くさい作風が好きで、いかにも70年代テイストがいっぱいのアクション映画が日々の憂さを晴らしてくれる。

丁度２年前、これがDVD化された時に続編の２とパックでボックス化されて買って自宅で観賞しました。観ると70年代のNYの泥臭い景観がDVDのクリアな画質とジーンハックマンとロイシャイダーの激渋コンビの自然体の演技が織り成す映像美には古き良き時代の哀愁が漂ってますね。そして、あの拳銃を持った逃走犯が高架鉄道をジャックしハックマンことはみだし刑事ポパイの高架鉄道下でくり広げられる高速カーチェイスシーンはアクションも体当たりで演じたアカデミー賞俳優の永遠の語り草だし、ラストのギャングと警官隊のショットガンを使った銃撃戦は今

そして、続編の２は、熱血漢ポパイがヤクの密売組織に殴りこむ為NYから一路マルセイユに飛びボス、シャルニエの逮捕に全力をあげる。しかし逆に組織に拉致されポパイもヤク漬けにされ開放されるが…。ポパイの存在感、アクション、もテンポ良い展開でストーリは突き進んでいくが、あのアジトのある安ホテルにガソリンを放ちメンバーの1部を制圧するポパイの切れぷっりがたまりません。

今まで観た中で、ベスト３に入ります。当時のN.Yの空気を伝えているようなリアルさ、ジーン・ハックマンという人そのものの存在感、３０年経っても衰えないパワー。これがほんとのアカデミー受賞作です。これみちゃったら、俳優の知名度と予算の額で勝負する映画なんか観れませんよ！

走って、走って、走りまくるハックマン。力の入り具合では正編に劣るところは無い。

アクション映画という括りで、この作品を語って良いの？２０年来疑問に思っているんだけれど。本人達もそのつもりじゃないでしょうに。

高校生の夏休みの深夜に、なにげなくＴＶを付けてたら、コレがやってました。スゴくハマって最後まで観たのを憶えてます。あれから１４年・・・ＶＩＤＥＯとＤＶＤでチェツクしたけど、何度観ても色あせない傑作だと思います。主演のジーンハックマンは、この作品とミシシッピーバーニングが、大好きです。

懐かしの故・小池朝雄氏のポパイは最高！！あの口調がたまらない！！『刑事コロンボ』と『ジーン・ハックマン』はこの人しかあり得ない！最近のDVDでは一番でしょう！！