不測の衝撃

心の被災―。被災者にとってそれはまさに“不測の衝撃”である。未曾有の震災を経験した私たちにとって、その衝撃は深刻なトラウマを生む脅威だ。世界的に大災害が頻発する現代にあって、心の被災にどう準備し、どう支援していくべきか。その視点と方略を網羅する。

目次 : 第１部　準備（参与/ アメリカ合衆国における災害救助システム　ほか）/ 第２部　アセスメント（アセスメント：正常から精神病理にわたるスペクトラム/ 災害後の自殺に関するアセスメントと対処　ほか）/ 第３部　介入（サイコロジカル・ファースト・エイド/ 救助者の理解と援助　ほか）/ 第４部　特殊な問題（遠隔精神医療の実践：災害における影響/ 法的責任　ほか）/ 第５部　エピローグ（災害後の人生：フォローアップ、レジリエンス、そして回復）

【著者紹介】
Jr.,フレデリック・J.スタッダード : 精神医学振興協会の災害とテロリズム委員会の議長であり、ハーヴァード医科大学の臨床准教授、マサチューセッツ総合病院（ＭＧＨ）の精神科医、シュライナーバーンズ子ども病院支局の精神科医長、そしてＭＧＨバーンセンターの上級精神科指導医を務めている

クレイグL.カッツ : マウントサイナイ医学校の臨床助教授であり、世界貿易センター労働者およびボランティアのメンタルヘルス・モニタリングプログラムを共同設立、指揮を執り、長年にわたり同プログラムの指導精神科医を務めている。マウントサイナイのグローバル・メンタルヘルス・フェローシップのディレクターも兼任

ジョセフ・P.メリーノ : ニューヨーク州立大学、ダウンステイト医学校の精神科客員教授であり、ブルックリンにあるキングズカントリー病院行動健康ネットワークの最高責任者である。ニューヨーク医科大学の精神科および行動科学の非常勤教授であり、そこで分析家の指導と訓練を行っている

小谷英文 : ＰＡＳ心理教育研究所理事長、国際基督教大学名誉教授、国際集団精神療法集団過程学会トラウマ／ＰＴＳＤ対策班メンバー、震災復興心理・教育臨床センター／福島復興心理・教育臨床センター臨床オーガナイザー、専門：心理療法、技法・訓練法開発、困難患者（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）