フレデリック・クレインス

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ウィリアム・アダムス 家康に愛された男・三浦按針 ちくま新書

フレデリック・クレインス

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480073679
ISBN 10 : 4480073671
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

徳川家康の外交顧問、三浦按針とは何者か。関ヶ原合戦の半年前、英国人ウィリアム・アダムスが日本に辿り着いた背景には、大航海時代の激動する欧州事情があった。彼が見た戦国時代末期の日本では、カトリックのイエズス会がキリスト教の信仰を広げ、英蘭の東インド会社が貿易の機会をうかがうなど、スペイン、ポルトガル、イギリス、オランダ各国の思惑が交錯していた。家康の側近としてその渦中にあったアダムスは何をなしたのか。二代将軍・秀忠のもとで禁教と鎖国が進むなか、どんな晩年を送ったか。アダムスの生涯から世界史の中の日本史をとらえ直す。

目次 : 第1章 十六世紀イギリスのアダムス/ 第2章 リーフデ号の悲惨な旅とアダムス/ 第3章 イエズス会士とアダムス/ 第4章 オランダ東インド会社とアダムス/ 第5章 イギリス東インド会社とアダムス/ 第6章 江戸の国際摩擦とアダムス/ あとがき アダムスに出会う旅路

【著者紹介】
フレデリック・クレインス : 1970年、ベルギー生まれ。2003年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専門は日欧交渉史。現在、国際日本文化研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Homo Rudolfensis

    ☆4.1 教科書の朧げな記憶から、不幸にも遠く離れた異国に漂流し、そこで為政者に気に入られてしまったために帰ることが叶わず、生涯故郷を思いながら没した運の悪い人、というイメージがかなり覆りました。一文にまとめると、当時としては珍しく読み書きができる操船技術に優れた商人で、異国で貴族に匹敵する地位と領地を授かった、人情に篤い頭の切れる頑固者、という感じです。同国人からは帰化したと思われていた、という記述もあり、相当日本に馴染んでいたようで意外です。

  • Mark

    近々開催される予定の、著者クレインスさんの講演を聞きに行くことになったので、再読。やはり、内容の詳細さに驚かされると同時に、家康とアダムスの出会いが劇的であったことを改めて思わせる。歴史に大きな足跡を残した二人の出会いだが、イギリスは残念ながらオランダのようには日本に食い込めなかった。仮に、アダムスが提案したイギリス商館が浦賀に設立されていたなら、世界史は大きく変わっていただろうと思う。クレインス氏の講演がとても楽しみだ。

  • Mark

    関ヶ原の戦いの直前、日本にたどり着いた航海士のアダムス、日本名は三浦按針。彼の墓所は、長崎平戸の海峡をはるかに見渡せる小高い丘の上にあります。家康に重用され、外交顧問として当時の政策に大きな影響を及ぼしました。宗教的野心のなかったオランダが当時の日本と通商交流が盛んになる中、なぜイギリス人の彼がやってきたのか、なぜ家康に重んじられながら、平戸で没したのか、など按針の実像を知ることができます。

  • nagoyan

    優。「青い目のサムライ」という虚構ではない。英蘭日の一次資料から丹念に読み解く。16世紀英国に生を受けた一国際人の評伝。秀逸なのは、エリザベス朝のイングランドが、カトリック国スペインの脅威に晒されていたことから語り起こしていること。その海の人生をドレーク艦隊の一員として始め、蘭船に乗り込む。蘭船は戦争状態にあるスペイン領南米での掠奪を目的。失敗。太平洋を辛うじて横断。日本到着後、宣教師の誣告により死を観念。しかし、自由貿易を望んでいた家康の寵愛を受ける。家康の視野の広さ。アダムスは自由な立場を求めた。

  • コーデ21

    <徳川家康の英国人側近・三浦按針となったウィリアム・アダムス。その波乱に満ちた生涯から、大航海時代の欧州勢力図と禁教・鎖国間際の江戸時代日本を活写する> エミー賞受賞TVドラマ「SHOGUN将軍」の劇場公開を鑑賞後、ジェームズ・クラベル著の原作「将軍」を図書館より貸出!その副読本として一緒に借りたのが本作です^^ イギリス史料やオランダの文書群など緻密な資料がタップリと掲載され、当時の激動の世界情勢をヒシヒシと実感できました✨ ウィリアム・アダムスが見た戦国時代末期の日本も非常に興味ぶかし♡

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