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ゴリランとわたし

フリーダ・ニルソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001160253
ISBN 10 : 4001160250
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

こどものいえで育ったヨンナがやってきたのは、町はずれの古い工場。がらくたを言葉たくみに売りつける、本好きなゴリランとの、新しい生活がはじまります。ところが楽しい毎日は、町の土地開発計画におびやかされ…。「物事はいつでも見た目どおりってわけじゃない」。目には見えないものの大切さをえがいた物語。

【著者紹介】
フリーダ・ニルソン : 1979年生まれ。児童文学作家。2004年、ラジオドラマをもとにした作品『カラスの信じられないようなヒッチハイク旅行(Kr〓akans otroliga liftarsemester)』でデビュー。2014年にアストリッド・リンドグレーン賞を、2016年にニルス・ホルゲション賞を受賞。子どもたちへの愛情と社会への鋭い風刺にあふれた作風が話題となり、近年は壮大なファンタジー作品も発表。次世代のアストリッド・リンドグレーンと評される

よこのなな : 1977年生まれ。90年代半ばと2000年代初めにスウェーデンの地方都市でスウェーデン語や社会科学を学ぶ。図書館勤務などをへて、翻訳家に

ながしまひろみ : 1983年北海道生まれ。マンガ家、イラストレーター。デザインの仕事をしながら絵を描きはじめ、2019年からフリーランスとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • スイ

    読んでいる間、色んな考えや感情がうねって混ざり合って溢れ出しそうだった。 大人の目、子どもの目、当事者の目、第三者の目、様々な私がぶつかり合う。 終盤は涙なしには読めなかった…。 子どもにとって大切なことって何だろう。 子どもを育てるのに必要なのは何だろう。 はちゃめちゃでありながら綺麗に伏線も回収していて上手い。 子どもが自分に害をなした大人を許さないでいいのも良かったな。 イラストも最高にキュート。

  • 絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

    こどものいえで育ったヨンナは、友達とも上手くつきあえず、先生からは怒られてばかりの女の子。そんなヨンナを引き取ってくれたのは、なんとメスゴリラのゴリラン。ヨンナはゴリランを恐れて逃げ出そうとしますが、徐々に彼女の優しさに気づいていきます。ゴリランは周りからなかなか理解されません(ゴリラなので)が、ヨンナとは心が通い合う存在です。

  • 鳩羽

    親のいない子供のための家にいたヨンナは、子供を引き取りにきたゴリラに選ばれ、ゴリランのガラクタだらけの家で暮らし始める。最初は怖かったり、常識はずれなところに驚いていたヨンナだったが、ゴリランとの暮らしは意外と楽しくて…。大人なので、ゴリラは何かの比喩なのかなと思いながら読んでしまう。最初はゴリランに優しい母親像を投影したヨンナだったが、トラブルが発生し、それを乗り越えることで、だんだん対等な友達というかバディみたいな関係に落ち着いていく。大きなもので包まれた安堵で終わらないので、少し不安と寂しさが残る。

  • ぱせり

    ……それでも、ゴリランとヨンナが引き離されそうになれば、読者としてはこんなに辛いし、良識の人にもっともなことを言われてもあなたにこの二人の暮らしの何がわかる、と反発したくなる。滅茶苦茶だけれど読者をそんな気持ちにさせるようなものがゴリランとヨンナの暮らしにはある。良識なんてとんでいく。(いや、それはやはり)

  • shoko.m

    親のいない子たちのための〈ヨモギギク園〉で育ったヨンナは、ある日やってきたゴリラに引き取られることになった。はじめは怖くてにげだそうとしていたものの、ヨンナは次第に自由でユニーク、なによりも自分を尊重してくれるゴリランと心を通わせていくのだが、ゴリランの土地をほしがる者により、ふたりの生活は危機に陥る。人間ばかりがでてくる世界で、ゴリランはたぶんゴリラとして認識されつつも人と同じように生活している。はじめはハラハラしたが、はみだし者の象徴して描かれたゴリランとヨンナの信頼関係に固く温かいものを感じた。

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