Books

ハ-ドライフ

フラン・オブライエン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336035875
ISBN 10 : 4336035873
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2005
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

綱渡り術の通信講座や怪しげな特効薬など、兄メイナスが次々に考案するイカサマ商売の顛末は…。奇想小説「第三の警官」で知られるアイルランド文学の異才フラン・オブライエンの「真面目なファルス」小説。

【著者紹介】
フラン・オブライエン : 1911年、アイルランド北部のディロウン州で生まれる。本名ブライアン・オノーラン。ダブリンのユニヴァーシティ・カレッジを卒業後、ダブリン市公務員として働きながら、実験的長篇小説『スウィム・トゥー・バーズにて』を完成、1939年に出版、ベケット、ジョイスらに高く評価された。しかし、死者の世界を描いた第二作『第三の警官』は出版社から拒否され、公表を断念。一方、マイルズ・ナ・ゴパリーンの筆名で新聞に執筆したコラムは、痛烈な諷刺とユーモアで人気を博し、20年以上つづく長期連載となる。1960年代に入って再刊された第一作の反響に力を得て、『ハードライフ』(61)、『ドーキー古文書』(64)を発表し、1966年のエイプリル・フールに死去。翌年、長く筐底に秘められていた『第三の警官』が出版されると、20世紀文学の前衛的方法とアイルランド的奇想とユーモアが絶妙にからみあった傑作として絶賛を浴びた

大沢正佳 : 1928年生まれ。主な著書に『ジョイスのための長い通夜』(青土社)、訳書にフラン・オブライエン『第三の警官』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 三柴ゆよし

    ジョイスとも比肩されるアイルランド作家の「真面目なファルス小説」。孤児となったふたりの兄弟メイナスとフィンバーは義理の伯父コロッピーのもとに引き取られることになるが、この伯父というのがなんとも素敵な難物。友人の神父の前で青臭い演説をぶつかと思えば、重要な秘密プロジェクト(御婦人の排尿に関わるものらしい)を画策してもいる。兄メイナスはといえば詐欺師としてロンドンで立派に独立、関節炎に悩む伯父に、「豊満重水」なる特効薬を贈呈し……とここまで書いて、なにがなんだか意味がわからなくなってきたからやめる。

  • おおた

    一触即発のおっさんと神父の対話をにやにやしながら読んでいると、あれ、残りページがもうない。いったいどうなる?とページを捲るとあっけない結末。いったいなんだったんだ、とあっけにとられていると解説が詳しく教えてくれる。なるほど言われてみれば、と膝を叩くか叩かないかの微妙なところ。『第三の警官』読書会に向けてまずは第一歩。

  • zumi

    例えば、兄弟を別々の学校に入学させるコロッピーや、綱渡りで壮大な計画を立てる語り手の兄など、アイルランドという独特の土地を考慮すれば、違った見方もできる。(分割統治や大陸ー島の移動?) さて、ラストの場面で、何故彼は嘔吐するのか? 多分飲み過ぎもあると思うが、それだけじゃない。アニーという女性に「徹底的に」世話される、まるで王侯貴族のような暮らしっぷりーーここにテクスト外部の要素を絡めることで見えてくるものがある(•••はず) 何にせよ、良い作品だった。アイリッシュウイスキー飲みたい••••••

  • m_s_t_y

    この人の小説は虚構性やメタレベルを強く意識させる仕掛けが多いけれど、この作品はそういうのはあまりない。でも饒舌なやりとりだったり「豊満重水」みたいなものがあったり、この人らしい面白さはあると思った。

  • ベック

    「第三の警官」や「ドーキー古文書」にみられた奇想あふれる幻想性、緩急自在の筋運び、真面目に語れば語るほど強調されるユーモアなどが本書ではすっかり息をひそめてしまっていた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items