フランチェスカ・ビアゼットン

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美しい痕跡 手書きへの讃歌

フランチェスカ・ビアゼットン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622088820
ISBN 10 : 4622088827
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

書かれた文字の豊かさに魅せられ、自らも文字による表現の可能性を押し広げてきたイタリアのカリグラファー、フランチェスカ・ビアゼットン。長年の活動を通しめぐらせてきた思索と作品が一書となった。人が文字を書く姿への慈しみにみちた、ビアゼットンからのメッセージ。附録:ヴァチカンの書記たちが使ったカンチェッレレスカ体(イタリック体)の教本『ラ・オペリーナ』(1522)。本邦初訳。

目次 : (手で)書く、ゆえに(我)あり/ 筆跡は顔/ 紙、ペン、考えを選ぶ/ 書く時間は考える時間/ 子供の頃から書く/ 二本の手と十本の指/ 書き留める、写真を撮るのではなく/ 壁に書く/ 書かれたものに囲まれて/ 図が文になる/ 筆記用具/ 航海上の注意

【著者紹介】
フランチェスカ・ビアゼットン : 1961‐。ジェノヴァ生まれ。カリグラファー、イラストレーター。イタリアカリグラフィ協会会長。ファッション雑誌でイラストレーターとして活動を始めた後、イギリス、ベルギー、ドイツ、イタリアでカリグラフィを学ぶ。1997年からカリグラフィ協会(ACI)をはじめ、新芸術アカデミー(NABA)、ヨーロッパ・デザイン学院(IED)で講師を務める。主な作品に、ジュゼッペ・トルナトーレ監督『海の上のピアニスト』(1998)の題字、2006年トリノ冬季オリンピックのテーマ文字など。また、作品の一部はベルリン芸術アカデミー(ベルリン・サムムルン・カリグラフィ)のコレクションとなっている。その他、小中学生用教材のイラストやカリグラフィも数多く手がけ、演劇「Abbecedario(ABCのこと)」(2001)ではアルファベットを書くライブ・パフォーマンスを行う。同名の絵本『Abbecedario』は、2003年にイタリア・アンデルセン賞、2004年にストレーガガット出版賞を受賞している

萱野有美 : 1975年千葉県生まれ。東京外国語大学外国語学部欧米第二課程卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • こーた

    手書きをする機会がめっきり減った。かんたんなメモや単語の走り書きくらいならたまにすることもあるが、まとまった分量の、ちょうどここに書くような文章となると、最後に手書きしたのはいつだったか、まるで思い出せない。試しにこの文章を手書きで記してみる。正確には、紙のノートにボールペンを使って書いた文章を、改めて入力し書き写してみる。やってみるとわかるが、漢字が出てこない、書き損じてもすぐ直せない、そもそも字が汚い、文字数がわからない、思考に手の動きが追いつかない。空間を、ノートの空白をどう埋めようか、改行は?⇒

  • ケイトKATE

    本の装丁の美しさに惹かれて読んだ。カリグラフィという技法を本書で初めて知ったが、著者のカリグラフィや伝統的なカリグラフィを見てその文字の美しさに魅了された。著者は手で字を書くことは、その人の唯一性や物語となり生きた証となっていることを主張している。私は字が下手で、文章を書くのは常にパソコンに頼っているが、本書を読んで手で書きたくなった。できれば、カリグラフィのような字が書けるようになりたい。

  • きゅー

    著者フランチェスカはイタリアの著名なカリグラファーとのこと。カリグラフィとは、芸術的・個性的な方法で文字を書き綴ることを指し、それを職業的に行う人をカリグラファーと呼ぶ。フランチェスカは、カリグラファーとしての自身の経験を語りかけつつ、手で書くことの重要性を訴えている。手で書く場合、まず紙を選ばなければならない。次に書く物を選ぶ。そして書いたものを手紙に入れ、切手を貼り、ポストに投函する。手間と時間がかかるが、この手間、すなわち相手を思って行う一つ一つの選択こそが、その手紙を唯一無二のものにもするという。

  • paluko

    カリグラフィーって「飾り書き」ぐらいの認識しかなかったが、むしろ「書道」に近いものなのかなと。必ずしも文字が読み取れるとは限らない、現代書道のような著者の作例を見ていてそう感じた。「ネットからのきりがない誘惑と邪魔によって「奪われた」時間の中で机に向かい、この空間、この時間に夢中になる。それはゆっくりと流れる貴重な時間。私のための時間。」(30頁)手書きの贅沢さを再認識させてくれる本。

  • belle

    カリグラフィを30年間やってきた経験だけが自分にはあると著者は語る。手書きへの尽きることのない情熱は溢れるばかり。手を使って書く行為は考えることに他ならず。頭から手そして紙へと向かう意識の流れ。楽器演奏にも通じる動きだと思った。呼吸とリズムの調和もしかり。春にこの本を入手し行きつ戻りつしながら美しく書くことの長い歴史や魅力を辿った。付録に500年前の筆記体の教則本「ラ・オペリーナ」。カンチェッレレスカ体と呼ばれる。読後は何か書きたくなり、宮沢賢治の「春と修羅」第一集序を写した。いざ〜美しい痕跡〜を再び。

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