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不完全さの醍醐味 クロ-ド・シャブロルとの対話

フランソワ・ゲリフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784860293505
ISBN 10 : 4860293509
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人間の不可解な心の闇を描いて秀逸なサスペンスの詩人、クロード・シャブロル。“フランス映画のバルザック”と呼ばれたこの巨匠が、少年時代の思い出から監督した最晩年の作品まで、縦横に語り尽くした1冊。

【著者紹介】
フランソワ・ゲリフ : 1944年、ロワール=アトランティック県生まれ。編集者・映画評論家。ミステリー雑誌『ポラール』の編集をつとめる。アメリカの映画人、探偵小説家に関する評伝を多数執筆

大久保清朗 : 1978年、東京生まれ。映画研究者。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論博士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ネムル

    フレームの外部を拒絶するラングのストイック。そこに影響を受けつつも、画面の外に何かを見ようとするシャブロル。従軍体験で暴力を目にしたラングにおける究極の暴力が完璧なまでのそっけなさ、そしてペキンパーのようなスローモーションを否定し、『肉屋』のように数滴の血のみで暴力を撮るシャブロル。ラングへの言及が実に面白い。そして、『帽子屋の幻影』『ヴィオレット・ノジエール』などの代表作が未だソフト化されていない悔しさ。

  • garth

    ヒッチコッキアンとして知られるシャブロルだが、ラングに関する言及が多いのが意外だった。「ラングにとって宇宙万物は画面内部のものごとで縁取られているんだ。画面のなかはもちろん変わる。だがそれでも万物はすべてこの画面の内部なのだ。ラングは画面の外部を拒否している。有名だがささやかな画面の演出がある。三人の人物がいる。世界とは、つまり三人の人物ということになるのだ。そのなかのひとりが姿を消す。キャメラは画面のふたりに近づく。世界のなかにはふたりしかいないということになる。後は何も重要ではない」だがさらに、自分の

  • JunKawa

    今年の夏、東京で開催された大シャブロル祭りでは英語字幕の作品も多かったため、内容を理解するための副読本として文字通り座右の書とした。祭り終息後に通読したが、今度は悠然と自身の映画人生を語るシャブロル御大の語り口に魅了された。最も興味深いのは、シャブロル自身が映画を制作するために、いかなる苦労や理不尽(時に自業自得)を乗り越えてきたかという部分にある。この本ではフリッツ・ラングへの言及も多いが、彼もまた、著作「映画監督に著作権はない」において映画製作を続けていくことの困難を滔々と語っていた。

  • susie

    シャブロルの語り口が実際どういうものなのか知らないが、こういうものなんだろうと思わせるのだからいい翻訳なんだと思うし、いつまででも話を聞いていたい気にさせられる。

  • hata2

    シャブロルの映画はあまり観ていないが、ちょっと口の悪いが気の良いお喋りな近所のオヤジの話を聞いているみたいで楽しい。

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