フランス・ドゥ・ヴァール

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道徳性の起源 ボノボが教えてくれること

フランス・ドゥ・ヴァール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784314011259
ISBN 10 : 4314011254
Format
Books
Release Date
November/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ボノボやチンパンジーなどの霊長類を長年研究してきた著者が、豊富な図版とともに動物たちの驚きのエピソードを紹介しながら、“進化理論”と“動物と人間の連続性”を軸に展開するバランスの取れた議論で道徳性の起源に切り込む。長年積み重ねた膨大なフィールドワークや実験と、広汎な知見をもとに到達した、奇才ドゥ・ヴァールの集大成的論考。

目次 : 第1章 快楽の園に生きる/ 第2章 思いやりについて/ 第3章 系統樹におけるボノボ/ 第4章 神は死んだのか、それとも昏睡状態にあるだけなのか?/ 第5章 善きサルの寓話/ 第6章 十戒、黄金律、最大幸福原理の限界/ 第7章 神に取ってかわるもの/ 第8章 ボトムアップの道徳性

【著者紹介】
フランス・ドゥ・ヴァール : 1948年オランダ生まれ。エモリー大学心理学部教授、ヤーキーズ国立霊長類研究センターのリヴィング・リンクス・センター所長。霊長類の社会的知能研究における第一人者であり、その著者は15か国語以上に翻訳されている。2007年には「タイム」誌の「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれた。米国科学アカデミー会員

柴田裕之撮影 : 1959年生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    行動規範。生誕から属する社会における内外からの学び。情動、衝動、行動、言動などの「動」。±両方の共感の進化・変化。動物との差異は進化・変化の継続性。言い換えると”深さ”のような気がする。一方、道徳性の源泉とする宗教の件は、論旨に若干違和感。深める手段の1つとしては理解も、源泉とした場合に無神論者への考察が見えない。やはり連続性のある進化の過程で生まれた何か・・・、例えば倫理観なども含めて宗教という思考と括るのかとも推察。考えるに、この思考過程の差異がキモなのかもしれない。

  • 壱萬弐仟縁

    ‘13年初出。第2章思いやりについて。ゾウの利他行動で、仲間が亡くなった場合、側頭腺から分泌して深い苦しみや悲しみを表現している(41頁スケッチ)。日本人は昨今、各種虐待をして利己行動ばかりだと思うと、ゾウの方が利口に思えてくる。人間の方が悔い改める必要があろう。共感は哺乳類の特性なのだから(46頁)。共感とは、他者とどのようにかかわるかという、中立的で根本的な意味におけるもの(170頁)。人間以外の動物にも向社会性がある(159頁)。感謝の念があれば、他者を公平に扱いやすくなる(165頁)。

  • かんやん

    道徳とは、宗教や権威からトップダウンで与えられるものではなく、むしろ本能的な共感、同情、公平への欲求からのボトムアップによるものではないのか。大型類人猿の観察や実験を通して、群れの緊張を緩和するための労り、気遣いの事例を挙げてゆく。著者の類人猿像は擬人的というよりか、もはやディズニーアニメのキャラみたいではないか(ボノボは頻繁な性的スキンシップが欠かせないからアニメには不向き)。きっと共感力の強い方なのだろう。言語を持たない動物の情動を言語で表現することに、あまりに無防備ではないかな、と。

  • まいこ

    チンパンジーは、餌の分配やグルーミングや交尾や喧嘩の加勢などがまるで集団の中で通貨のような働きをしていて、お礼やしっぺ返しをしっかりやるし不公平んは憤慨するという。相手と同じ気持ちになってしまうミラーニューロンはもともと猿から発見されたもので、その働きから共感したり慮ったり、人ならフィクションを楽しんだりアクビも伝染したりする。猿も、親しい猿のアクビを映像で見るとアクビが伝染るけど、知らない猿のアクビは伝染らないという。共感、友情、互恵的関係を持てるほうが生き延びて子孫を残して適応的だったという話

  • カネコ

    ◎ ボノボについての最新知見からヒトの本性を探る試み。進化の過程で枝分かれした類人猿とヒトとの驚くべき近縁性と連続性を示すエピソード満載で読みごたえあり。

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