フランス・ドゥ・ヴァール

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動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか

フランス・ドゥ・ヴァール

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784314011495
ISBN 10 : 4314011491
Format
Books
Release Date
August/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ラットが自分の決断を悔やむ。カラスが道具を作る。タコが人間の顔を見分ける。霊長類の社会的知能研究における第一人者が提唱する“進化認知学”とはなにか。驚くべき動物の認知の世界を鮮やかに描き出す待望の最新作。

目次 : 第1章 魔法の泉/ 第2章 二派物語/ 第3章 認知の波紋/ 第4章 私に話しかけて/ 第5章 あらゆるものの尺度/ 第6章 社会的技能/ 第7章 時がたてばわかる/ 第8章 鏡と瓶を巡って/ 第9章 進化認知学

【著者紹介】
フランス・ドゥ・ヴァール : 1948年オランダ生まれ。エモリー大学心理学部教授、ヤーキーズ国立霊長類研究センターのリヴィング・リンクス・センター所長、ユトレヒト大学特別教授。霊長類の社会的知能研究における第一人者であり、その著書は20の言語に翻訳されている。2007年には「タイム」誌の「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれた。米国科学アカデミー会員

松沢哲郎 : 京都大学高等研究院特別教授、京都大学霊長類研究所兼任教授(理学博士)。1977年11月から「アイ・プロジェクト」とよばれるチンパンジーの心の研究を始め、野生チンパンジーの生態調査も行う。チンパンジーの研究を通じて人間の心や行動の進化的起源を探り、「比較認知科学」とよばれる新しい研究領域を開拓した。2011年に刊行した『想像するちから』(岩波書店)で第65回毎日出版文化賞、および科学ジャーナリスト賞2011を受賞。2004年紫綬褒章受章、2013年に文化功労者

柴田裕之撮影 : 翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Sam

    動物研究において「進化認知学」という新たなアプローチを提唱した本と紹介されているが、体系的な学術書というよりは動物にいかに驚くべき認知の力が備わっているかを豊富な事例を挙げながら実証した一冊といった方がいいかもしれない。とはいえローレンツの「ソロモンの指輪」ほど牧歌的な世界ではなく、人間のみを特権的な存在に置きたがる人々を啓蒙しようという明確な意図のもとに書かれているのだが、ではさらに動物倫理にまで話が及ぶかというとそうではなかった。少々長いが驚くべき事例や楽しい話が満載で個人的にはお勧めできる一冊。

  • Koichiro Minematsu

    頭に残った本書の言葉より。人間性否認から始まり、動物の行動は目的志向であるのみならず、未来志向でもある、まで。仮説として示された動物の心的プロセスを、文献から研究から正確に説明する。コクマルガラス、チンパンジー、アリ、イルカ、ゾウにタコまで、賢い生き物が紹介されている。動物好きの子供達にも読んで欲しい。

  • テツ

    動物研究の歴史。自分は霊長たるホモサピエンス様だという無自覚な奢りがあるから他の動物の知能が高い低いだのという傲慢な評価を下せる。生物はただ生きるために進化してきただけだ。そこに上下の差なんて存在しないというあたりまえのことだってこうして思い出させて貰わなければ忘れがちだよな。たまたま今はホモサピエンスが繁栄しているけれどそんなのは地球の歴史の中の極僅かな時間。他の動物について考えるときは少しだけでいいから謙虚なきもちになりたい。

  • かんやん

    「動物と人の心を隔てる差異は質的なものではない」ダーウィン。動物行動学と比較心理学が止揚されて進化認知学へ、という理解で合ってるのかな。擬人化を避けるあまり、人は動物の知性を見損なってきたが、近年万物の尺度としての人間中心主義は揺らぎつつある。学術的な本ではなくて、実験の紹介などもエピソード的でわりと自由に書いてあるので楽しく読める。行動主義心理学(オペラント条件付け)やトマセロへの批判ですね。なんかお人柄が偲ばれような文でした。著者は惜しくもこの3月に逝去された。

  • グラコロ

    本書によれば、タコは視覚のある肌と、それぞれ独自に考える八本の足を持つらしい。短い生涯のうちに捕食者から逃れながら子孫を残すために、ほかの生物を真似る驚異的な擬態。タコのパウルは占いの結果に一喜一憂する人間を、絶対にからかって遊んでいる。

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