フランシス・フクヤマ

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リベラリズムへの不満

フランシス・フクヤマ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105073213
ISBN 10 : 4105073214
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『歴史の終わり』から30年、自由と民主主義への最終回答。左右両派からの攻撃によって、私たちを守る「大きな傘」が深刻な脅威にさらされている。その真の価値を原点に遡って解き明かし、再生への道を提示する。

目次 : 第1章 古典的リベラリズムとは何か/ 第2章 リベラリズムからネオリベラリズムへ/ 第3章 利己的な個人/ 第4章 主権者としての自己/ 第5章 リベラリズムが自らに牙をむく/ 第6章 合理性批判/ 第7章 テクノロジー、プライバシー、言論の自由/ 第8章 代替案はあるのか?/ 第9章 国民意識/ 第10章 自由主義社会の原則

【著者紹介】
フランシス・フクヤマ : 1952年生まれ。アラン・ブルームやサミュエル・ハンティントンに師事。ランド研究所や米国務省などを経てスタンフォード大学シニア・フェロー兼特別招聘教授。ベルリンの壁崩壊直前に発表された論文「歴史の終わり?」で注目を浴びる

会田弘継 : 1951年生まれ。東京外国語大学卒。共同通信社でジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを歴任し、現在は関西大学客員教授。アメリカ保守思想を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • よしたけ

    トランプ大統領以降の民主主義危機的状況を分析考察。寛容こそがリベラリズムの基本原則であるが、20世紀後半から極端化、右派のネオリベラリズム(新自由主義)提唱で格差拡大、左派の個人自律極端化によるアイデンティティ政治が寛容を損なったと分析。よくある右派批判に終始せず左派失敗に目を向け、GAFAMによる言論統制等に言及。リベラリズム政治原則として最低レベル統治機構への権力移譲を提唱も、国家レベル分断に悪影響を受け、地方対応能力が阻害される現実を嘆く。思想家主張にも多く言及する等、難解な内容なのは否めない。

  • ゲオルギオ・ハーン

    リベラリズムの定義をしたうえで歴史や現代に起きていることを著者の政治思想も絡めながら解説した一冊。頷ける点もあるし、少し考えたいところもある。考えたいと思ったのは私があまり民主主義を深く考えていないからなのかもしれない。リベラルという考え方は他の本でけっこう曖昧に使われるので最初に定義してから進めていくので良かったと思う。合理性批判のところは正直よくわからなかった。

  • Hidetada Harada

    知ってて当然の感のある「リベラリズム」という言葉。実はよく分かってなくてモヤモヤしてました。経済誌の書評欄で本書を見かけて、すぐに図書館でレンタル。よくわからないところはたくさん有りますが、読んでよかった本です。平和に慣れて自由が当たり前と思っている今この時こそ、自由の歴史を学ぶ必要があると思います。再読必須。読み込む価値のある本でした。

  • Yuki2018

    フクヤマが擁護するのは古典的リベラリズムで、左派が今日自称するものとは別物だ。人間の平等を基本思想とし、抑圧から個人の選択を守るものだ。寛容・妥協・法の支配・漸進的な社会的課題解決を必要とする。右派(宗教保守派やナショナリスト)は共同体感覚を弱める個人の過度な自由に不満を抱き、進歩的左派はアイデンティティ間の不平等の観点から漸進主義を糾弾している。フクヤマは、左右の批判者は冷静な経験的分析より感情・感覚を重視する点で同じと喝破する。リベラリズムは寛容と中庸を武器に、これらの批判と戦って勝ち取るべきものだ。

  • れいまん

    個人として共同体として、中庸を取り戻すことがリベラリズムそのものの再生、存続の鍵になるとある 何事も行き過ぎると良くないと言うことだ!

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